第4話 私ならお姉ちゃんと違って手出し出来ますよ
この世界は正義が必ず勝つとされている。
いや個人的見解なんだけど。
でも今現在.....悪が勝っている様な気がするんだが。
俺は考えながら.....翌日になって学校に登校した。
萌香と一緒に、だ。
それから休み時間になって萌香がやって来た。
ニコニコしながら、だ。
「ねえねえ。今日は何処にデートする?」
「.....今日か?そうだな.....じゃあクレープでも食うか」
「そうだね!この前美味しい店が出来たもんね」
萌香と一緒に居ると途轍も無く楽しい。
どれぐらいかと言えば宇宙一楽しいと言える。
しかしその反対で宇宙一心配事がある。
困ったな.....、と思える。
そうしながら居ると拓人が来た。
「見せつけてくれるねぇ」
「拓人。そんなんじゃないって」
「嘘吐け。我々の事なんぞ目にも留まってない感じだろ。良い加減にせえ」
「いやいやそんな事無いって」
「嘘吐け」
殺すぞハゲ、と言ってくる拓人。
それから目がマジになる。
俺は盛大に溜息を吐きながら、良い加減にしろってお前な、と苦笑する。
拓人は、でもまあおめでとさんだけどな、と言ってくる。
「これ付き合った記念な」
「.....あ?.....ああマジか。お菓子?」
「お茶菓子程度だけど。包み」
「有難う!拓人君!」
「い、いえ。そんなめっそうな」
「お前さ。俺との落差激しくね?扱いとか」
当たり前だろ。
何たって俺は萌香さんの味方だ、と言ってくる拓人。
俺はその姿に顔を引き攣らせながら、そうか、とだけ返事する。
それから見ていると。
スマホのバイブが鳴った。
「.....?」
俺はスマホを開けてみる。
そしてその文章に眉を顰めた。
それは.....リリカちゃんだったから、だ。
屋上で4時限目の終わりに待ってます、と書かれている。
俺はスマホを仕舞った。
「どうした?」
「.....何でも。チェーンメールってやつだな。古臭いけど」
「ああ。それなら処分した方が良いぜ」
「まあ確かにな。忠告感謝な」
言いながら俺は2人と楽しく会話してから。
4時限目の終わりに、トイレ行って来る、と席を外した。
それから階段を登ってから。
立ち入り禁止のエリアに入ってから屋上に入った。
こんな場所に呼び出して何のつもりだ.....。
☆
「アハハ。来ちゃったんですね」
「.....そうだな」
「此処なら人が来ないですよ。色々出来ますよ。.....私に♡」
「そんなつもりは無いしそんな罪な事はしない。何の用だ」
ですか。
もしかしたら妊娠もさせる事が出来るかもですよ。
此処なら出し放題ですし。
誰も来ないですから、と言いながら手を広げる。
目からハイライトが消えている。
「.....まあどっちでも良いが俺はお前に話がある」
「.....はい。何の話でしょう。この関係を止める話ならお断りします。私は色々と人質を取ってますよ?アハハ」
「.....お前は姉が悲しむとは思わないのか。この関係で」
「?」
「萌香が酷く悲しむぞ。お前の行動そしてお前の負なる想いは」
「私はそんな想いは抱いていません。勝つと思っていますので」
私はお姉ちゃんには勝ちますよ、と言いながら笑顔を浮かべる。
何をどうしたらそんな事になり得るのか。
俺は全く分からないが.....、と思いながら見ていると。
私は萌香お姉ちゃんに持ってないものを持っています、と言ってきた。
貴方が出来ない事を出来ますよ。この身体に、と言ってくる。
「.....」
「.....えっちな事も、し放題です。.....別れようとするのは勿体無い」
「.....お前自分の身体ぐらい大切にしろ。良い加減にしろ」
「何でですか?この身体自体貴方の為にあるんですから」
「女の子がこんな事をして良い訳が無い」
そんな言葉を発していると。
リリカちゃんの股間辺りから水音が聞こえた。
ジョー、という様な水音が、だ。
まるで何かおしっこしている様なそんな音が。
ブルブルとスッキリした様に震えてシバリングしている。
お茶飲んだ効果ありましたね、と言いながら。
「おむつ履いているんです。私」
「.....は.....」
「でも吸収力って低いですよね。あまりおしっこ出来ないです」
「.....!」
赤くなりながら見ていると。
スカートをたくし上げた。
それから黄色くなっているおむつを見せてくる。
どうやらマジな様だった。
今、尿を出したのかコイツは!
「.....たぷんたぷんですねぇ.....」
「.....」
「昨日、通話を切られましたからね。今やっちゃいました♡」
俺は唇を噛みながらそのまま見つめていると。
おむつを脱ぐ様な仕草を見せ始めた。
俺は、お前!、と慌てる。
そしてポケットに入っているパンツを見せてくる。
「.....替えがありますので大丈夫です」
「.....そういう問題じゃないけどな。良い加減に.....」
「ああ。私は止めないですよ。こういうの。だってアピールになりますしね。貴方へのその気にさせるアピールに」
「.....」
コイツと話すのが辛くなってきた。
それは.....恥ずかしいとかじゃない。
悲しいから、だ。
そして俺は無言で踵を返す。
それからその場から去って行こうとする。
「あら先輩。何処に行くんですか?」
「お前とは話にならない。もう会わない事にする」
「.....そうですか。でも先輩は私を求める様になりますよ。私は.....小悪魔ですから」
「.....じゃ無くて悪魔だな」
「まあそう言うならそれでも良いです。アハハ」
目からハイライトが消え失せる。
天候は曇りになる。
俺は.....その姿に鼻で笑いそれから立ち去った。
だが.....悪魔はまだ動き出す。
胎動をし始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます