第6章
第6章
登場人物
ルイス、バンズ、ジック、ピコ、マット=アリントス科学技術研究所所長、科研オペ(offのみ)
バンズの新造宇宙船ケイドラーダのメインルーム。
モニターテーブルのバンズなめ、奥にルイスとジックが操縦席に座っている画。
バンズ「ピコ。まもなく到着する、格納準備して。」
ピコ「了解バン。着陸確認後格納します。」
操縦席のルイスとジックに画面が変わる。
ルイス「ジック、航行データに異常無い?」
ジック「ルイス様。機器類の異常無し。推進機関異常無し。操作系……。操作系……。」
ルイス「どうしたの?」
ジック「今はオート操縦で感じませんが、マニュアル操縦の際に、左右旋回に微妙な誤差が。」
ルイス「バンズ。ちょっと来て。」
バンズは操縦席に来ると、
バンズ「ルイスさん、何か異常ですか?」
ルイス「どうやら左右旋回のバランスと推進機関の同期がうまくない様ね。」
ジック「バン。マニュアル時の左右旋回の時、外側に膨れやすいというデータが取れています。」
バンズ「でもルイスさん。操作系と推進機関の同期はこれがベストバランスなのですが……。」
ルイス「困ったわね。マニュアル状態で
バンズ「分かりました。では科研のマットさんに相談してみます。何か解決方法を聞けるかも。」
バンズのドック屋上に着陸したケイドラーダの画。
そのままフロアごと下へ動き出し、ドームの屋根が架かる画から、ケイドラーダメインルームにfade-out fade-in。
科研オペレーターoff「はい、科学技術研究所です。ご用件をお願いします。」
バンズ「バンズ=グロビアです。アリントス所長に繋いでください。」
科研オペoff「グロビア様ですね。所長室にお繋ぎします。」
しばらくしてマット=アリントス所長に繋がる。
マットoff「やあ、久しぶりバンズ。今日は急にどうしたね?」
バンズ「お久しぶりマットさん。今日はケイドラーダについて相談がありまして……。」
マットoff「ケイド……ラーダ?」
バンズ「あっ、ケイドラーダは組み上げた
マットoff「ケイドラーダと名付けたんだね。それで
ルイス「久しぶりマット。私よ、ルイス。」
マットoff「なんだい、ルイスも一緒か。でバンズの相談とは?」
ルイス「操作系と推進機関の同期は問題無いはずなのに、マニュアル操縦時の左右旋回の時、外側に膨れてしまうの。考えられる原因はあるかしら。」
マットoff「ルイスがテスト操縦だね、分かるよ。うーん、しかし……同乗してみなければ何とも言い難いな。」
バンズ「ではマットさん、近いうちに同乗をお願い出来ますか?
マット「2日後が非番だから、それで良ければ応じるよ。」
ルイス「私の操縦はお見通しね。ケイドラーダの名付け親も私。あなたと博士に敬意を表して、ケイドの名を使ったわ。」
マット「それでケイドラーダか。それはまたヤンチャな
ルイス「そうね、ハンジャとスピードは変わらないわ。あとはその左右旋回が心配で。」
マット「分かった。同乗して確かめよう。2日後に迎えに来てくれるかいバンズ。」
バンズ「ええ、了解しました。伺います。またルイスさんとジックに操縦とデータ取得をお願いしておきます。ありがとうございます。」
ルイス「それじゃマット、2日後に。」
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