第3章

第3章

登場人物

ラムル、ガット=アリントス、ガルアム(名前だけの登場)


 RJV長官室。中へ入ってくるガット。

ガット「長官、遅くなりました。ガットです。」


ラムル「待ってたわガット。入って。」


 ドアから入ってくるガット、RJVの制服をビシッと決めている。

ラムル「久しぶりねガット司令補。RJVのスーツが良く似合ってるわ。両親はお元気?」


ガット「ええ、元気すぎて困るくらいです長官。僕はなんか司令補に就いてもまだ実感が有りませんね。」


ラムル「ガット。長官はやめて。ラムルでいいのよ。オペレーターやスタッフ達は皆公認済み。」


 ガットはG15壊滅作戦以後、メカニックのかたわら、RJVのルードやシャガンの補佐として従事していた。


ラムル「ようやく5隻目まで支援駆逐艦が完成したのは、バンズやガットの設計のおかげよ、ありがとう。」


ガット「バンズさんや父さんのおかげですよ、ラムルさん。それで今日は僕にまた何か作れと?」


ラムル「それはもう十分よ。メインフロアのAnn達の設計製作はひと段落。今日は、任務を伝えたくて呼んだの。」


ガット「任務……ですか?」

ラムル「ガット司令補、今回は、第一支援駆逐艦と共に地球に向かって。ルード艦長が指揮をとっている……その補佐をお願い。駆逐艦に同乗しないでいいわ。」


ガット「という事は?」


ラムル「ハンジャで同行していいわ。もちろんガルアムを連れてね。但し、母上は同乗させないで。母上が一緒だと勝手な行動しそうだから。」


ガット「了解です、ラムルさん。」


ラムル「母上には、支援駆逐艦の艦長に就いてもらいたかったけど、断られたわ。なので、カーラントとバンズの宇宙船ふねに乗ってもらってるの。ガルシアさんも母上と同じ……。ガルシアさんはミクラットで十分みたい。今は母上とガルシアさんは、天の川銀河の調査担当責任者よ。ジックとソディナも一緒。」


ガット「皆さん、お元気そうで何よりです。」


ラムル「地球へ行ったら、グランによろしく伝えてね。」



ガット「分かりました。ルード艦長とスケジュールの打ち合わせをしなければですね。では、早速準備します。何か有ったら通信してください。」


ラムル「お願いねガット。」



 ドアを出るガットの後ろ姿を見送るラムル。


ラムル「ガットも立派になったわ。メカニックとしても優れている。それに加えて、母上の操縦データを勉強していた様ね。ハンジャは手足の様に操縦出来てる。これも母上のおかげかしら……。」

ディゾルプ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る