第2章
第2章
登場人物
ラムル、ルード元本部長、シャガン元副本部長、カウル
RJV本部、長官室。ソファに座るラムルの背中ごし。
ドアモニターが立ち上がると、ルード、シャガン両名の画像。
ルード「長官、参りました。」
ラムル「入りなさい。」
ドアが開き、2人が長官室に入って来た。
ラムル「さぁ、座ってください。」
ルードとシャガンは、ラムルの向かい側に座った。
ラムル「今日は他でも有りません。お二人に辞令を申し伝えます。」
ルードとシャガンは顔を見合わせた。
ラムル「先頃完成した支援駆逐艦はご存じですね。」
シャガン「もちろんです長官。私が担当指揮をしていましたから。ようやく5隻目まで完成しました。」
ラムル「2人は本部メインフロアで退屈の日々を送っている様ですね。」
ルード「退屈なんてそんな……。平穏無事な日々を過ごして安堵しております長官。」
ラムル「2人には今後の任務を与えます。支援駆逐艦の第一、第二の艦長に任命します。第一にはルード艦長。第二にはシャガン艦長が指揮をとってください。ルード艦長は5隻の支援駆逐艦の総司令も兼ねて頂きます。」
ルード、シャガン「そ、そんな急な異動……。」
ラムル「本部の事は任せて大丈夫。数体のAnnを導入して、業務に支障はありませんもの。あなた方2人には、父上の時代からの経験が有る。それを見込んでの任命です。地球との行き来もしてもらわなければなりません。これからは更に忙しくなりますよ。」
ルード「かしこまりました。今まで以上にノアーナの為に尽くします。」
シャガン「まだまだ地球に関して知識不足では有りますが、誠心誠意努めます。」
ラムル「それで、どうかしら?。2人もAnnを従えてはいかが?片腕として十分動いてくれるわ。」
いたずらに微笑むラムル長官。顔を見合わせるルードとシャガン。2人の側に、カウルが寄ってきて人型に変形。握手の手を差し伸べ語った。
カウル「ルード様、シャガン様。私の様なアーレント=ナッグはお気に召しませんか?私達Annは、あなた方の補佐として十分仕えていけると考えます。ラムル様の助言は正しいです。是非検討を……。」
カウルはそう伝えると、ラムルの横で元の形に変形し待機モードに入った。
目を見張るルードとシャガン。再び顔を見合わせている。
ラムル「メインフロア相手の会話より、近しい存在は必要と考えます。いえ、是非そうする事をお勧めするわ、2人共。数日後に艦長就任式を行う予定よ。私からの感謝も含めてね。だから、それまでにビブレスに出掛けて、好みのAnnをカスタマイズしてくださいね。楽しみにしてます。」
長官室から出て行く2人の姿。ドアが閉まるところまでで
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