(05)
「あぁー。疲れたー」
風呂から上がると、つばさはパジャマに着替え、自分の部屋のベッドに倒れ込んだ。
子どもの時から大事にしているうさぎのぬいぐるみを抱きしめて。
「明日の仕事、行きたくないー」
その時、スマホがメッセージの着信を告げた。和義からだった。
『お疲れ。犯人逮捕って聞いた』
すぐに返事をする。
『お疲れさま。無事に三宅班で捕まえました!』
『明日も仕事だよね? 今日はゆっくり休んで』
『ありがとう。そうする』
『来週末よろしくね。ドレス姿楽しみにしてる。
誕生日プレゼントとバレンタインのお返し、期待してて』
来週のデートはドレス合わせの予定。
それよりもつばさは誕生日プレゼントと、バレンタインのお返しとやらが気になった。
彼は誕生日プレゼントに何をくれるのか。
手作りのチョコレートケーキとネクタイのお返しは何になるのか……
『楽しみにしてる!』
『じゃ、おやすみ』
『おやすみなさい』
彼氏とのやり取りを終えると、つばさは大事にしまってある婚約指輪を取り出し薬指に付けて眺めた。
「和義さん……」
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