2区・見る三大駅伝

 当たり前だが、僕の名前はない。

 半ば捨てている面があるのは先刻承知だが、タイムの伸びが悪いのが原因だろう。5月の記録会で出した28分37秒53が僕の10000m自己記録であり、部内で13番目のそれだ。

 11月に行われる東日本実業団駅伝、ニューイヤー駅伝の予選会的大会だ。

 7つしか枠のないその大会に僕に入る隙間などなかった。もっとも、そんな甘えが通じるのは今年だけだ。来年こそは何とかその枠に絡むぐらいの走りを見せねばならない…………そう、柏崎のように。

 僕が来年以降の栄光を勝ち取るべく、いや自分が選ばれなかったと言う現実から逃避すべく練習に明け暮れて部屋に帰って来ると、スマホが鳴り響いた。


「もしもし」


 百地だ。別の会社に身を置いて僕と同じように陸上を続けている日本ジムナスのOB、3年生の時は金栗杯(箱根駅伝のMVP)を取った彼とはその時に電話番号とメルアドを交換した。

 それほど付き合いがある訳ではないが特段疎遠と言う訳でもない間柄だ。そんな僕に一体何の話があるんだろう。

「実はさ、再来週の事なんだけど」

 再来週……何があったっけ。ああ箱根駅伝の予選会か、その前は出雲駅伝で、僕がおたおたしている内にそんなシーズンになっちゃったんだな、夏に行われた十八駅伝(十和田湖八幡平駅伝)にも出られない内に……ああそう言えば百地は出てたよね、どうだった?

「一応箱根の5区で慣らされてるつもりだったけどやっぱりきついね」

 十八駅伝は山また山のレースであり、僕もその点では少し期待、いや油断していた所はあった。万が一選ばれるかもとか、あるいは補欠で引っ掛からないかなとか。全く浅薄な話だ、たかが5人しかない枠の中に自分が入れる訳なんかなかったのにさ。そう言えば百地はどうだい、今度の東日本は。

「おかげさまで選ばれたよ、でもうちはそっちと違って一桁順位が目標だからね。いきなりエース扱いされて参ったよ」

 うちのチームの目標は全国一だ、それぞれのチームにそれぞれの目標があるのは当然の話であり、それは箱根と変わらない。

「その事なんだけどさ、再来週の箱根駅伝の予選会だけどさ」

 ああごめん、僕の話ばっかりになっちゃって。それでその予選会がどうかしたの?

「実はゲストとして招かれてさ」


 ゲスト?ああそう言えば三年前から箱根駅伝の予選会も生中継するようになったんだっけ。

「正直な話何を言ったらいいかよくわからなくてさ………」

 そんな事言われても僕だって困る。半年ほどサラリーマンをやってそこそこ話術は身に付いたつもりではあるが、僕は基本的に口下手だ。ましてや百地とはそんなに深い付き合いもないし…………。

「そうだよな、でも覚悟しといた方がいいかもよ。ニューイヤー出られそう?」

 無理だよ、そんな枠に潜り込めるほど今の僕は大層な物じゃない。いいとこ補欠、あるいはサポート的な存在ならば出番があるかもしれないけど……。

「ならば気を付けた方がいいよ」

 力になれなくてごめんな、でも今は自分の事で精一杯なんだ。




 百地とそんな話をした次の日曜日、僕は自腹で出雲にやって来た。

「久しぶりだな、少しは社会人らしくなったか」

 大木監督だ。僕が首を横に振ると監督は豪快な笑い声を上げながら僕の安っぽいスーツの背中を力強く叩いた。この力強さは、全然変わってない。

「久保キャプテン、俺はお前たちに今シーズンずっと言って来たな。ただただ早いだけじゃなく、力を込めて足を地に付けた走りをしろと。この先輩みたいにな。いいか、今年は勝つ事が至上命題だ。どんなに泥臭くてもかまわない、最後の最後に1秒でも前にいればそれでよし、その気持ちで臨め。では一旦解散」

 えっあの大木監督…確かに僕の走り方はスマートではありませんけど、そんな足に地がついているなんてかっこいい状態では…。

「社会人一年生は大変だな」

 それで今回はどうなんです?

「まあ出来については去年並みのレベルはあると思うぞ、太平洋と任天堂とうちの三強とか言われてるけどさ、ディフェンディングチャンピオンの意地って奴もあるしな。ここを取って、三強から一強にしてやろうかなって言う思いがあるんだよな」

 さすが大木監督、実に力強い。僕もこういう自信があればなあ。

「とにかくだ、去年ゴールテープを切った先輩の前で恥ずかしい走りだけはするなよ!」


 僕がここにやって来たのは決して後輩への元気づけとか言う格好のいい物じゃない、逆に後輩たちから元気をもらおうって言う図々しい算段だ。

 1年生の時にあの大暴走でうっかり筋道を掴んで以来、考えてみると意外につまずいていない。同学年で比較的仲が良かったのは藤田だが、彼は三大駅伝に6回出場した、でも僕より少ない。と言うか僕と同期で三大駅伝に僕より多く出場したのは1人だけだ。そしてその彼は大学卒業と同時に陸上をやめて今は陸上とはまるで無縁の企業に身を置いている。本人が満足しているのか否か僕はそれきり顔を合わせていないから知らないが、でも少なくとも卒業式の時に彼の口から後悔の言葉は出なかったから大丈夫だろうと僕は思っている。

 学生駅伝を傍観者として迎えるのは2年生の時の出雲以来三年ぶりだ。やはり大木監督が言った通り、ディフェンディングチャンピオンの我が母校天道、全日本大学駅伝の前回王者太平洋、箱根駅伝の前回王者任天堂の三強対決と言うムードが強い。

 甲斐学院、忠門、帝国、日本ジムナス、徳政、関東基督教、城東と言った関東地方の学校もいたが、三強から四強になれそうなチームはいないと言うのが一般的な見識だった。だが何せ6人で44.5キロと言う「短距離」な駅伝だ、何かが起きないと言う保証はどこにもない。普段はその他大勢扱いされている関西他の学校が前回の箱根の使命館みたいに力を見せないと言う保証だって、どこにもない。


 そして僕は天道のOBだが、それ以上の身じゃない。翌日も僕は出雲にいたが、観戦はホテルのテレビ越しだ。


「波乱に波乱が重なったあの箱根から9ヶ月、学生たちの新たな戦いが今始まります。任天堂が箱根の勢いを見せるのか、天道が王者の意地を見せるか、それとも太平洋か。あるいは……三大駅伝初戦、スピード勝負の出雲駅伝が間もなく始まります」


 ランナーたちがスタート地点に並ぶ姿は実にきれいだ。去年まであそこにいたのに、いや一昨年は1区を走っていたと言うのにはるか遠くの世界を眺めている気分だ。まあ一昨年の僕の走りは大学生活史上最悪のそれと断言していいぐらいバラバラの走りであり、正直忘れたい代物だがそんな訳には行かない。ホテルに籠ってダラダラテレビを見ふける姿は我ながら情けないが、あくまでも僕は傍観者に過ぎない。


 ………と言うか何だこれは。太平洋が日村祐輔、天道が久保、そして忠門が来生。9ヶ月前の箱根駅伝で苦汁をなめた人間がズラリと並んでいる。

 この1区で立ち直ってもらおうと言う事だろうか、そして任天堂は前回金栗杯の村松充だ。もし去年その場にいたら僕だっていたたまれなくなっていたと思う、いいとこ武者震いだ。久保とは昨日言葉を交わしていないが、正直実に辛いと思う。大木監督いわく、あの箱根の後相当に思い悩み一時は陸上をやめようかと相談して来た事もあるらしい。誰もが認める名門天道大学のエースでありながら、2年連続箱根でブレーキの誹りを免れ得ない走りをしてしまえばそこまで思い詰めても仕方がないだろう。それでも、僕らは戦わなければいけない。


 銃声が鳴り響いた。案の定と言うべきか、各校のエース達が次々に後続との差を開いて行く。1区は8キロちょうどの6区間で3番目の長さのコースだが、それでも主導権を握れるか否かは実に大きい。しかし正直な話、こんなに最初からかっ飛ばして良い物だろうか。お前が言うなではあるが、僕みたいにそれを戦術にできるのならばそれでいいだろう。でもこの戦法には相当な犠牲を払わなきゃいけない、ましてや久保は前回の箱根でそれをやって大ブレーキをしてしまった。日村祐輔や来生、村松充に九州の鹿児島工業大の留学生と言う目も眩むようなエース揃いの中で久保は生き残れるのか、僕の頭の中には九ヶ月前の悪夢が蘇って来た。ただの一傍観者のくせに、どうしたらいいのかと頭を掻きむしっていた。何やってるんだバカお前はお前の戦法を取って戦えよ久保!僕は脳内で必死にそう叫んでいた。

 結果的に、杞憂と呼ぶにはどうかと思うが成功とも言い難い結果に終わってしまった。トップでタスキを渡した来生と鹿児島工業の留学生と2秒差の区間3位。成績としては悪くないだろう、でもだからと言って太平洋と任天堂と1秒差と言うのは感心できない。まあ勝負である以上結果が全てではある、これが天道の勝利につながるのであれば大木監督も文句は言うまい。

 CMに入るや洗面台に向かい必死に髪をとかして帰って来ると、天道は先頭を走っていた。と言っても太平洋と任天堂はベッタリくっついていて、全く安心できる差じゃない。

 次の3区は太平洋が五郎丸、任天堂が榊原で天道は谷中だ。谷中は2年生、前回の箱根も補欠で登録されていた素質の高いランナーで久保の次のエース候補じゃないかと僕は思ってた。太平洋や任天堂の1年生に負けるようなランナーではないはずだ。でもアンカーは任天堂が村松隆二、太平洋が日村恵一と言う看板に対し天道は1年生の渡辺。渡辺を疑うつもりはないが、彼らと10キロの距離を戦うには1分ぐらいの余裕が欲しい。大木監督は渡辺を信用しているからこそこうしてアンカーに突っ込んだんだろうけど、どうしてもと言う思いはある。ましてや今走っている2区は4年生、4区・5区は共に3年生。そして3人とも三大駅伝の経験なんか一度もない。人間たるもの面子と言う物がある、1回でも走れればそれで満足と言う部員もいるだろうし僕もそうだったが、中にはそうではない人間だっている。嫉妬とか羨望とか、僕だってそんな感情を感じた事はある。僕を含めて38人いた同期の内、最後まで陸上部に残ったのは僕を含めて18人、三大駅伝を一度でも走れたのはやはり僕を含めて13人。3人に2人が駅伝を走れないまま、いやもちろんそれが最大の目的と言う訳でもない仲間もたくさんいたんだろうけど、ある者は途中で陸上部を去りある者は一度も駅伝を走れないまま学校を卒業した。エースにもスターにもなったつもりはない、でも僕がその25人(先輩を含めればもっとか)の椅子を奪った事は間違いのない事実である。だからこそ僕はその仲間たちの面子を潰さないような走りを続けて来たつもりだし、その為に戦って来たつもりでもある。谷中にも渡辺にもそういう所を…

「おい谷中、お前は多くの先輩を蹴落としてここにいるんだからな!そいつらに恥を掻かせんじゃないぞ!」

 ……………耳慣れた大木監督の声だ、実に懐かしい。テレビ越しでもよく響き渡る。2区で任天堂と太平洋に15秒の差を付けた天道は3区の谷中が快調な滑り出しで後続との差を広げて行く。6区間中2番目に長いこの3区の重みは大きい、だからこそ大木監督は谷中を置いたんだろう。

 僕の場合、9回の内7回がアンカー(箱根5区2回を含む)だからこれからの流れって言うのを感じながら走った事は余りない。だから谷中に大きな事は言えないが、できれば派手に離して後続にプレッシャーをかけてもらいたい。身びいきな見方その物だが、実際どのチームだってそうだろう。1秒でも前に進み、1秒でも後続とのリードを開く。それが役目と言う物だ。

 果たせるかな、谷中は区間賞の走りで任天堂に40秒太平洋に1分の差を付けた。僕も含め大木監督の檄で力が入りもう一段階ギアを上げられたって言う選手は多い。他の大学にとっては恐怖その物かもしれないけどさ、やっぱり大木監督は最高の師匠だ。だらしなく寝そべっていた僕も思わず体を動かし、腹筋を始めてしまうぐらいだ。監督に知られたら依存って言われるんだろうけど、それでも構いはしなかった。

 そして4区・5区、天道は勢いに乗ってぐいぐいと後方、取り分け太平洋を引き離して行く。区間賞、2秒差の区間2位と言う盤石の走りでアンカーの渡辺にタスキを繋いだ。2位任天堂との差は1分40秒3位太平洋との差は2分48秒。もう大丈夫だろう。

 僕は天道の勝利を確信してホテルを飛び出した。予想通りとは言えものすごい人だかりだ、ゴールに向かうのも大変だ。凄い歓声だ、道路の向こう側にいた時と同じぐらいのはなのに全然違う。僕の顔を知ってくれている人たちもいたが特別扱いされる事は好まず、五人ぐらいの後ろからゴールテープを見つめる事にした。

 先頭でやって来た渡辺の顔は実に爽やかだ、あの顔は正直うらやましい。タイム差その他の条件がいろいろあったにせよ、僕があんな爽やかな顔で走り終えた事は9回の三大駅伝の内1度もない。渡辺はもう安心だと、僕は確信した。


 優勝 天道大学 2時間12分00秒

 2位 任天堂大学 2時間13分22秒

 3位 甲斐学院大学 2時間14分8秒


 ――――――――――以上来季シード権獲得――――――――――


 4位 太平洋大学 2時間14分29秒

 5位 忠門大学

 6位 帝国大学

 7位 城東大学

 8位 日本ジムナス大学

 9位 関東基督教大学

 10位 山城産業大学

 11位 徳政大学


 渡辺は甲斐学院の留学生と村松隆二に負けた物の区間4位、3位の日村恵一とは1秒差しかない。

「そうかそうか、聞いたか2人とも。天道は大丈夫だとな!」

 テレビ中継と取材が終わるやすぐ僕は大木監督の元に駆け寄った。忙しいはずなのにただの暇人OBの事をここまで大事に扱ってくれるだなんて、本当に素晴らしい。そのせいか帰りの電車はギリギリになってしまったが、その日の夜は実に気持ちよく眠れた。







 出雲駅伝から一週間後、箱根駅伝の予選会の日がやって来た。秋晴れって言う言葉がここまでしっくり来る状況もない。快晴と呼ぶには微妙に雲が多いが、降水確率0%で風は1メートルあるかないかと言う絶好のコンディション。そんな中、僕は先週と同じように自分の部屋に籠って筋トレをしながらテレビを見ている。本当は立川まで行って生で見たいぐらいだがさすがにそれは浮かれ上がり過ぎと言う話だろう、と言うか百地に止められた。

「正直レースより緊張するかもしれないんだからさ、頼むよ」

 ご愁傷様としか言いようがない。事前にある程度打ち合わせとかある物だろうが、正直何を話したらいいんだろうか。自分の経験か、それともレース全体についての冷静な意見か。もし僕が同じ場所に立たされたらどうなるだろうか、いや考えない事にしよう。


「百地さんは3年生の時ここから予選会を勝ち上がり、そして本戦でも総合優勝した訳なんですがその時の心境と言うのは」

「あの時は正直調子が上がってなくて、仲間たちにお願いする事しかできない感じで本当に辛かったですね」

 アナウンサーも無神経、って言うか無知だな。僕らの間ではあの時の百地がピークに程遠かったってのは周知の事実だって言うのに。まあ又聞きの噂話だが、箱根駅伝のアナウンサーは比較的新米が多いと言う話がある。ましてや予選会ぐらいでは…まあ僕も新米社会人であるから仕方がないけど、もう少し調べてから話して欲しいと言う思いもある。




 1位 下総大学 10時間5分57秒

 2位 稲田大学 10時間6分9秒

 3位 湘南大学 10時間6分34秒

 4位 相模大学 10時間7分58秒

 5位 維新大学 10時間8分40秒

 6位 周旋大学 10時間10分7秒

 7位 嘱託大学 10時間11分54秒

 8位 東京地球大学 10時間12分29秒

 9位 中心大学 10時間12分48秒

 10位 倭国大学 10時間13分00秒


 ――――――――――以下予選落ち――――――――――


 11位 東方文化大学 10時間13分22秒

 12位 東京アグリ大学

 13位 下野大学

 14位 文学院大学

 15位 東亜大学




 別段物珍しい光景でもない。だがやはりどうしても胸は痛む。初出場の歓喜に沸く東京地球大の学生たちと落胆に沈む東国文政大学らの学生たちの好対照ぶりは否応なく心に刻み込まれる。10位倭国と11位東国文政との差は22秒、10で割れば2.2秒だ。たったそれだけの差で東国文政大学は屈辱に塗れる羽目になったのである。更に言えば東京地球大学と東国文政大学の差は53秒しかない。1人あたま5秒少々である、こんなセリフを口にする程度の時間で運命は分かれたのだ。

 僕だって見誤った事はある。戦前、僕は留学生や田井中を抱えていた倭国大の予選通過を予想していなかった。その2人と3番手以下、更に言えば8番手以下に大きな差があり足を引っ張られて本戦には出られないと決め付けていた。逆に周旋や中心はもう少し上の順位で予選通過できると思ったし、そして下野や文学院が落選するとも思わなかった。見てみると、今回個人トップから200位までの差が3分15秒しかない(ちなみに去年は4分44秒)。嘱託や東京地球、倭国の留学生たちが悪かった訳でもない(具体的に言えば、前回の予選会をトップで走り抜け本戦2区で区間賞を取った甲斐学院の留学生から30秒遅れていない)のにだ。気象条件もあるだろうが、僕が学生でなくなってからたった半年で上から下までハイレベルになり、その結果こんな事になったのだ。

 僕も変わらなければいけない。日進月歩、歳月人を待たず。うかうかしていてはあっという間に過去の人。その他大勢。よし決めた、来シーズンは42.195キロに挑戦する。目標はサブテン(2時間10分切り)…気取り過ぎかな。と言うか最初からその予定だったんだよな、上手く行けばの話だったんだけど。でもやらなきゃいけない、自分なりのやり方で。

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