10区・ネクストスタンダード

 任天堂の今季の成績はお世辞にも良いとは言えない。




 出雲駅伝8位、全日本大学駅伝11位。どちらも使命館より1つ下だ。箱根でも一昨年の3位から去年は7位と順位を落としており、今回もシード争いだろうと言う予想が大半だった。僕も正直あまり気にしていなかった。

 松嶋を擁する稲田や留学生の君臨する甲斐学院と言った予選上位通過校には去年や3年前の事もあって注意を払っていたけど、下位のシード校には注意を払う事ができなかった。それでも来生と言う絶対的エースを擁する忠門は気にしていたが、そこまでだった。

 使命館を含めとにかく気にするべき事が多すぎたと言うのは完全な言い訳だが、出雲と全日本の敗戦で評価を落としていたはずの任天堂が今、現に2位にいる。そして同じく去年の箱根10位、出雲10位、全日本8位の帝国がなんと戸塚中継所の時点では復路1位、往路15位だったのが今や総合7位である。


 とにかく、今は勝つ事こそが最優先だ。相手が太平洋だろうが任天堂だろうが、1秒でも早くゴールにたどり着く事こそが最優先だ。まずは最初の定点ポイント、権太坂だ。

「今2位の任天堂の1年生、村松充が通過して行きます。トップ天道とのタイム差は1分2秒、少しですが詰まりました」

 戸塚中継所では1分18秒差だったので16秒詰められている事になる。いくらアンカーが久保とは言え1秒でもリードは大いに越した事はない。続いてやって来た3位太平洋との差は1分33秒、こちらにも詰められている。4位甲斐学院は1分50秒差と少し離れ、5位だった徳政は忠門に迫られていて6位に順位を落としている。以下帝国、日本ジムナスと続きさらにその後ろではようやくシード圏内の10位まで上がって来た関東基督教が9位の稲田に迫っている。城東は遂にシード圏外の11位にまで落ち、12位の中心と共に何とか必死に稲田と関東基督教を追っている。中心から稲田までは40秒ない。このまますんなり終わってなる物かと言わんばかりのオーラが、この数字からも滲み出ているような気がしてくる。普段ならばそれほど珍しくもない差なのに。

 いや、これ以上何か起きてなる物か。

 天道は強い、天道は最強なんだ。最強だからこそ何が起こっても動じはせずが走りを貫き続けられるんだ!

 僕は必死に天道頑張れと声を張り上げた。天道の勝利を信じて、ただただそれだけを願って。我ながら馬鹿だなとは思う、本当に優勝を信じているのならばする必要などないのに。

 でも僕は、学生三大駅伝を9回も走って来たのにこんな気持ちになった事は今まで一度もなかった。9回の内5回がアンカーでは仕方がないのかもしれないが、残る4回の内今回を除く3回もまた優勝を願って声を張り上げてはいなかった。一昨年の箱根は個人的には日村祐輔、大学全体では太平洋に打ちのめされて全く勝ち目はなく、一昨年の出雲は自分の失敗のせいでやはり勝ち目はなく、去年の箱根は6区でつけられた大量リードを返し切れないままズルズルと時ばかりが過ぎた結果闘志を失ってしまったのだ。

 そうだ、何だかんだ言っても結局最後は天道なのだ、やっぱり天道は強いのだ。そう信じて僕はこれまでやって来た。根拠のない自信も時には必要だと思う。天道は強い、普通にやれば勝てる。

 それこそが困難だと言う事はあえて忘れ、僕は必死に声を張り上げた。復路が始まってから4時間余り、ほぼ沈黙を保っていた僕の豹変に後輩たちは怪訝な表情を浮かべていたようだが、僕は構わず声を上げ続けた。


 ……けれど現実は残酷だ。権太坂時点で天道の区間順位は5位、それはまあいいのだがよりにもよってと言うべきか任天堂が1位だったのだ。そのままで行けばこの後ますます差を詰められる事になる。次の定点ポイントである横浜駅でどんな結果が出るのだろうか。

 ええっ、27秒差!?

 最初の7.8キロで16秒しか詰まらなかった物が次の6.9キロで35秒詰まった!?2号車からも前が見えた前が見えたと大騒ぎだ。後ろの太平洋はと言うと1分20秒差とこちらも差を詰めてはいるがほんの13秒に過ぎない。とにかくまだこれからだ。次の定点ポイントである生麦、横浜駅から5.5キロ先の生麦でどうなっているのか。さらに差を詰められているだけか、並ばれているのか、あるいは逆転されているのか。


「先頭の天道必死に逃げます、ここを乗り切ればアンカーはエースの久保、何とかこの9区を1位で乗り切れるか!」

「村松充、弟隆二が2位まで押し上げたタスキを更にもう1つ前に持って来られるか!両者の差は既に20秒ないとの事!」


 アナウンサーの実況熱は既に最高潮である。まあ当然と言えば当然だろう視聴者としてはこんなに面白い大会はないはずだ。当事者としてはたまった物ではないが、ましてや逃げる側としては。

「3号車は関東基督教と稲田の9位争いにつけています。横浜駅からずっと今まで並走を続けている両校、11位城東とは横浜駅の時点で28秒差、12位中心とは40秒差。関東基督教は4年連続のシードを保てるか、稲田は3年ぶりのシード奪還となるか、城東と中心は去年山に呑まれたシード権を奪い返せるか!」

 もちろん争いは先頭だけで起きているのではない。シード権争いが10区までもつれ込むのは毎年の話だが、今年は先頭でも同じような事をやっている。それだけに3年前に一度経験したと言う事実を差し引いてもまったく遠い世界の話に思えて来ない、常勝軍団ならば無関係のはずの世界なのに。さらに言えば、この時13位に上がって来ていた相模と稲田・関東基督教との横浜駅でのタイム差は1分44秒、逆転シード権と言う事も絵空事とは言い切れない差だ。いやそれどころか15位使命館と相模のタイム差も1分ちょうどしかない、つまりあと2分44秒前との差を詰めれば使命館がシードと言う事だ。普通ならばさすがに無理だろと切り捨てたくなるが、今は苦しいかとは思えても無理だろとは思えはしない。


 ――――――そして。


「生麦です!任天堂が遂に天道に並びました、いや天道を抜き去りました!この9区残り3キロの生麦でまた首位が入れ替わりました!」


 下総→甲斐学院→徳政→太平洋→天道→任天堂…都合5回目の首位交代である。去年は徳政→太平洋→日本ジムナスの2回、一昨年は1区では稲田が1位だったが2区からはずっと太平洋が1位、すなわち首位交代は1回だけだった。3年前は5回首位交代があったが、内訳は稲田→甲斐学院→稲田→太平洋→稲田→太平洋で、今回のように首位に立ったチームが1度もかぶっていないなんて言う話は箱根駅伝の長い歴史の中でも初めてじゃないだろうか。


 そして村松充はそのままトップで鶴見中継所に飛び込んだ。


「2位の天道大学がやって来ました!アンカーのエース久保に、今2位でタスキリレー!任天堂との差は55秒、さあどうなる!?このまま任天堂が逃げ切るのか、あるいは天道が再逆転するのか!」



 久保ならば大丈夫、逆転してくれると思いたい、けれど今の僕には何も信用できなかった。百地と柏崎はよかった、けど来生と日村祐輔は箱根の魔物に呑まれた。

 久保が魔物を克服するのか呑まれるのか、それはわからない。けどその4人を差し引いても色々な事が起こり過ぎたこの2日間、これまでの人生(特にこの4年間)で築き上げて来た箱根駅伝に対する全ての基準、全ての価値観が崩れて行く気がした。

 久保頑張れ、お前ならばひっくり返せると言う声援の音量を9区の時より更に上にしたのは不安のごまかしなどという次元ではなく完全な現実逃避である。心の奥底を大木監督やコーチ、同級生や下級生に覗かれていたらと思うと恥ずかしくて仕方がなかった。

 久保は今どんな心境だろうか。本来ならば2区を走るべき存在だった久保、12月半ばになって発熱で倒れて2区を回避せざるを得なくなった久保。5回のアンカーの経験を持つ僕に言わせれば、アンカーの責務の重さは筆舌に尽くし難い。今までの全員が紡いできた軌跡、残して来たタイム、タスキに染み込ませてきた汗。その全てを一身に請け負わねばならない。自分が失敗しても次が何とかしてくれると言う訳には行かない。自分が失敗すればすべてが台無しになる。今の久保がアンカーの責務に耐えられるのか。



「鶴見中継所、下野大学が今タスキリレー!!これで25本のタスキが全てつながった事になります!史上最多25本のタスキが1本たりとも途切れることなく最後までつながりました!」



 後ろでは25本のタスキが1本たりとも途切れることなくつながったとアナウンサーがはしゃいでいた。まあ至極もっともな反応ではあるが、それが下位校の奮闘と共に上位校の醜態の産物であると言う事実にだけは目をつぶる事はできない。

 さてまずは6キロの蒲田だ。どれだけのタイム差で来るだろうか……

 何、20秒!?そう聞かされた瞬間、僕の顔は真っ青になった。

 これは天道の後輩の指摘だから間違いない。


「あの、駅伝主将……?」

 後輩はさすが久保さん快調なペースと思っていたようだが、僕に言わせれば明らかに焦燥の産物だ。久保は僕みたいに最初からかっ飛ばしてどさくさ紛れの粘り込みを狙うようなランナーじゃない。大体、前が遅い訳じゃないのだ。

 任天堂のアンカー荒木の蒲田までのタイムは18分ちょうど、はっきり言って速い(後からの計算によると区間4位だそうだ)。それを35秒詰めるなんてはっきり言って暴走だ。前も暴走してくれているのならばそれでもいいが、そうだとしても太平洋に足元をすくわれると言う事になりかねない。鶴見での任天堂と太平洋の間には1分25秒の差しかないのだ、太平洋が全てをひっくり返しても何もおかしくない。

 新八ッ山橋までの7.6キロが勝負どころだ。個人的にはその新八ッ山橋で任天堂に並びかけ、そしてそこから引き離して欲しかった。しかしこうなってしまった以上、もう新八ッ山橋までに抜き去ってもらいたい。そして大きく引き離して荒木の闘志を叩き折ってもらいたい。


「3号車です!稲田がピンチです!鶴見中継所では38秒あった城東との差が8キロ地点で既に8秒、しかも前の関東基督教とは鶴見中継所を同時に飛び出しましたが現在は30秒前に行かれています!現在10位の稲田、果たして逃げ切れるのか!?」

「バイクです、現在12位の中心ですがこちらもよくありません、鶴見中継所では城東と20秒差、稲田とは58秒差でしたが現在は城東と45秒差と開かれています!このままですと中心はおよそ30年ぶりに完走してシード権を失うと言う事になります、さあ巻き返す事はできるのか!」


 後ろでもいろいろ騒がしかった。それはわかるから早く先頭に移れと思っていたが、その先頭に移るやものすごく嫌な実況が聞こえてきた。



「現在任天堂は中間点を通過天道との差は12秒、9キロ地点からしばらくその12秒差のままです」



 冗談じゃない、蒲田から3キロで8秒しか詰められずそして中間点までの2.5キロの間そのままだと!?正直目眩がして来た。あんな勢いで飛ばしたのに並走すらできずダラダラと時を過ごしている、最悪手に近いじゃないか!そんな調子でいつ任天堂に追い付くつもりだ!?


「2号車です、久保のペースが鈍っています。久保が今12キロを通過しましたがこの1キロが3分5秒、その前が3分3秒。明らかにスタート時のペースから落ちています」


 僕は天を仰ぐしかなかった。久保は全く自分の走りができていない。ここまで天道が苦戦して来たのは自分が2区を走れなかったせいだと思い込み、何としても自分の手で優勝させなければと思い、あんなメチャクチャなレースをやらかしてしまっている。

 3年前僕がそれをやって当たったのは無双の脱水症状による大ブレーキと言うラッキーがあったからだ、2年生以降そういうレースをやりながら僕がある程度の成績を残して来たのはその戦い方に自分の体を合わせたからだ。今の久保の体がそういうレースに合っているとは思えない。

 合わないレースをすればどうなるか、答えは火を見るより明らかだ。個人的に何らかのアドバイスはしなかったのか?どんな状況でも自分の走りをすればいい、そうすれば結果は後から付いて来る、と言う平凡極まりない事しか僕には言えなかった。



「新八ッ山橋を今2位の天道が通過して行きます、任天堂とのタイム差は36秒、開きました」



 試合終了宣言にも等しいその実況を聞かされた僕の身体から力が抜けた。この先荒木のペースが久保以上に落ちる事があるのだろうか、あったとしても逆転できるのか。いずれにしても空しい期待であり、してはいけない期待だった。もう天道が2位でゴールできるのかさえ僕の中では淡い期待だった。太平洋に2位の座さえも奪われてしまうのではないか、そう考えると目の前が暗くなってくる。

 もっとも、その予測はある意味裏切られた。




「2号車です、甲斐学院が上がって来ました!鶴見中継所では1分30秒の差があった天道と甲斐学院ですが今はもう8秒です」



 甲斐学院はとっくの昔に太平洋を捕まえ、そして天道を狙っていたのだ。もはや天道の敵は太平洋でも任天堂でもなく、甲斐学院だった。

 いや違うな、御成門(あと5キロ)で捕まるやあっと言う間に引き離されたのだから。


「新八ッ山橋の時点で区間1位は城東……これはこのまま行きますと10区間の区間賞が全て違うと言う事になります!」


 区間2位の甲斐学院との差が8秒(新八ッ山橋時点での話)なので逆転があるかもしれないが、逆転がないとなると長い箱根駅伝の歴史で史上初の事態だそうだ。

 この事こそが今年の箱根を、いやこれからの箱根の混沌振りを如実に物語っていた。これから箱根は村松兄弟を擁する任天堂の時代になると言うのかい?いやならないだろう、太平洋の日村兄弟や忠門の来生、そして天道の久保と言った今回悔し涙を流したエースたちがこの敗戦を糧に次回大会に向けて修練を積んで来るのは誰にでも想像がつく話だ。

 彼らの挑戦を任天堂は受け止められるのだろうか。もっとも、僕に来年以降の天道の事を心配する義理はあっても箱根の事まで心配する義理、と言うより余裕はない。


「今任天堂が残り1キロを通過して行きました。2位甲斐学院とのタイム差は1分半余り、もはや任天堂の優勝は揺るがないでしょう。しかし勝利の女神はどこまで残酷で、そしてどこまで気まぐれなのでしょうか。この史上最多25チームが参加した記念大会、勝利の女神が選んだのは前年度覇者の日本ジムナスでもなく、出雲の覇者天道でもなく、全日本王者太平洋でもなく、任天堂でした。混乱を極めたこの大会、その中で勝利を得るのに必要な物は伝統校の底力だったのか!優勝10回を誇る名門、任天堂の優勝はもはや目前です!」



 切歯扼腕し、悔し涙を流しながら聞くべき実況を、僕はただ聞き流していた。


「今あるのは、任天堂や甲斐学院より僕らが劣っていたと言う事実だけだ。それをわきまえ、この敗戦を糧として練習に励まなければまた同じ結果、僕たちの過ちを繰り返す事になる」

 いや正確にはそういう繰り言をぶちまけていたが、正直何もしないのとどう違うのか僕にはわからない。単に言いたい事を言っただけで、何の中身もありゃしない。その事は言った本人が一番よくわかっている。と言うかその空虚な言葉を並べる間にも天道は忠門に捕まり、さらに順位を落としていた。そして、




「任天堂大学、総合優勝!!」




 ……任天堂のアンカー、荒木のあのゴール後のポーズが何なのか僕にはわからない。いずれにせよそれが様になるのは結果を出したからだ。僕のあの走り方が一つの個性として認められているのもしかりだ。一方で天道は最後太平洋にも捕まり5位にまで順位を落としてしまった。そして6位は任天堂を差し置いて復路優勝の帝国、7位が前回優勝の日本ジムナス、以下徳政、関東基督教、城東までがシード権を獲得した。

 そして使命館は15位、任天堂との差は10分37秒だった。十分に使命館は関東の大学と戦えたのだ。これは来年以降も関東以外の大学に箱根の門戸が開かれる事になりそうだ。




 結局、僕はこの4年間で1度も箱根を優勝する事ができなかった。無念か?間違いなく無念だ。けれどそれでも不思議に清々しかった。この4年間、全力でやって来たからだろうか。大木監督のおかげだろうか。とにかく、僕はまもなく天道大学を去る。そして新たなステージで、今度は同僚となる柏崎と共にさらなる高みを目指すのだ。







 

 箱根から1週間後、僕は柏崎の部屋に招待された。これから同僚になる僕と、今後の陸上生活についての話がしたいのだろうか。


「まあこれでも一緒にどうですか?」


 おや?倭国の田井中だ。彼はまだ3年だし倭国だし…何でこんな所にいるんだろうか?それにしても田井中の持っているDVDは何だろうか?この前の箱根のか?それともマラソンか?




「先人たちのメッセージいただきますっ、私たちくらおんっ!」




 …………何だこれは??と思う間もなく、柏崎と田井中はその見た事もないアニメにかじりつき出した、そして僕を完全に置いてけぼりにするようなマニアックなトークで盛り上がり出した。

「ああすいません実は柏崎さんもボクもこのくらおんっ!ってアニメが大好きでしてね、柏崎さんがこれから同僚になるにあたって自分の趣味を知ってもらいたいって」

 そう言えば2年前、柏崎はテレビ番組で好きな女性アイドルはって聞かれた時誰だそれって言う女性の名前をあげていたけど、このアニメに出てくる声優だったのか………いやもちろん他にもたくさんやっているんだろうけど。そう言えばあの荒木のゴール後のポーズもとあるアニメから取った(もちろんこれとは全く別物だけど)らしい。僕と柏崎や任天堂の勝敗を分けたのは案外こんな所なのかもしれない。競走とはかけ離れた、極めてインドアなこういう事を楽しむ「余裕」があったればこそのあの走り、あの結果なのかもしれない。もちろん僕は柏崎ほどの身体能力はないし、正直そのアニメが面白いとは思えなかったけど、そういう姿勢は見習いたい。陸上と学業に専心して来た大学時代から、陸上と仕事だけではなく趣味も楽しめる様な人間になる事。それが社会人になる僕に課せられた新たなる責務なのかもしれない。

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