自己紹介

 自己紹介が遅くなってしまい申し訳ない。私は大学4年生、5月にもなるのに就職先も決まっていない、ニートまっしぐらの線路を走っている男である。そんな崖っぷち人間が何故女装を始め、このように記しているのか。

 答えは単純である。「吹っ切れた」からである。就職先も決まらず、新たに探すアテもなく、途方に暮れた上の奇行ではない。……いや、何割かは吹っ切れた理由の一つなのかもしれない。

 とにかく、主な理由は他にあった。勇気をもらったのだ。このインターネット社会。いくら女装が一般的な趣味でないにしてもそれを題材にした話はいくつかある。ただの興味本位から、いつしか参考として……

 読んでいくうちに自分もやってみようかと思えた。それまでは何年も何年も「自分なんかがスカート履いたりしたところで悲惨な見た目になるだけだ」と全て知ったかのように決めつけていた。

 結果は……次回で語ることにしよう。今回は自己紹介回に絞ることにする。

 そんなこんなで前回の出来事に至る。ちなみにネットでLGBTQ診断をしたところ、私は日によって男性や女性の気持ちに切り替わるらしい。その自覚はいくつかあった。他にも女性よりの結果がでたが、性転換手術をしたいとか思っているほど女性に憧れているわけではない。少なくとも今のところは。

 今の自覚としては、「女性の服がおしゃれで可愛いから」という気持ちが一番で女装しようとしている。その服の良さをだすために自分も女性になれたらいいな、という感じである。


 これからこの気持ちが変化していくのか。そもそもいつまで続くのか。私自身にも分からない。だからこうして、勇気を貰ったように自分の女性として歩もうとしている二冊目の物語を綴っていくことにしたのだ。

 女装に関する出来事が起きない限りこの物語は進まないわけで、日記のようにしたいがそうもいかないのが現実だろう。不定期にページが増え、捲るページがいつ無くなるかもわからない。喜劇として読むもよし、(なるとは思えないが)参考として読むもよし、この物語をあなたにも追体験していただけるとこれ以上の幸せはない。

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