第4話 天使族の子視点
待ちにまった先生がやってくる日、今日こそは救済してさしあげないと♡
私はいつもより早く起きて身支度を整えた。
失礼のないようにしないと……
先生がやってきて挨拶をしに来た。
緊張しているのか少しぎこちない様子だった。
私は先生を椅子に座らせ、紅茶を出し、その隙に先生の体をじっくりと観察する。
先生はかなりの疲労が溜まっているみたい。
先生が倒れてしまう前に私の体で救済して差し上げなくては!
先生の背後に回り、抱きつく。
私の胸が先生の背中に当たり、形が潰れるほど押し付ける。
私の魅力がたっぷり詰まった体に密着され、ドキドキしているようね。
それでも先生は抜けだそうとしてくる。
「ねぇ先生?先生は私の事嫌いなのかしら?」
先生の耳元で囁く。
先生はなんて答えてくれるんだろう……
「そ、そういう訳じゃないよ……」
「じゃあ好きなの?」
「教え子としては……」
「ふふ……嬉しい♡」
教え子と関係を持ってはいけないって良識がある先生から好ましく思われてると分かった私は嬉しくなってつい先生をより強く抱きしめてしまった。
「ちょっ……ちょっと苦しいよ」
「あらごめんなさい。先生があまりにも可愛くてつい……♡」
先生と私では力の差がありすぎるのだからもっと優しく丁寧に接しないと行けないのに。
あまりの先生の可愛さに力が入ってしまいました。
お勉強もしないと行けないですし、名残り惜しいですが一旦、先生を解放します。
しかし、背後から抱きつくのをやめたおかげで先生のお顔をじっくり見ることが出来て見入ってしまいます♡
「そろそろ勉強しようか」
夢中で先生のお顔を見ていたら先生からもお勉強を切り出されたので仕方なくお勉強を始めます。
先生の負担にならないよう集中してお勉強を続けておりましたが、ある事に気づきました。
先生があまり私を視界に入れないようにしているのです。
「先生はどうして私を見てくれないんですか?」
「え?い、いや見てるよ」
「嘘です。先生はいつも私から目線を外してますよ」
「うぐ……」
先生を問いただしますが、愚かにも誤魔化そうとしています♡
目線の彷徨い方で私の胸や足などを見てしまいそうになっているのが丸わかりなのに♡
「先生……もしかして興奮してるの?」
「うぅ……ごめんなさい……」
「いいんですよ先生♪私が魅力的過ぎるのが悪いんだもの♪」
先生が私を見て興奮してくださってる。
そう考えると私も興奮してきます♡
「先生……こっちを向いてください……」
「い、いや……」
「私とキスしたくないですか……?」
「それは……」
「私はしたいです……」
私は興奮のままに先生に顔を近づける。
先生の戸惑っているお顔すごく可愛い♡
しかし、先生に押し返され拒絶されてしまいます。
あまりのショックに先生に押し返されるままでした……
先生に拒絶されたと思うと悲しみのあまり涙が溢れてきます。
「先生……酷いです……私の事嫌いになったんですね……?」
「ち、違うんだよ!君が嫌とかじゃなくて!」
「じゃあ好きってこと?」
「えぇ!?いやぁ〜好きって言うか何と言うか……」
「やっぱり嫌いなんだ……」
「いやだから違くて……」
「もういいですよ……」
先生の誤魔化しの言葉も聞かずに先生にキスをする。
キスをした瞬間に私は幸せに包まれた。
先生と私の唇は触れ合っただけだけど、とても幸せな気分になれた。
先生の事を想えば想うほど体が熱くなる。
もっと先生と愛を深めたい。
そんな想いが募り、より深いキスを交わす。
天使族の匂いや体液には人を正しい思考に戻す作用がありますから先生を正常な状態に戻してさしあげないと♡
「先生……可愛い♡」
先生のぼーっとしたまるで生まれたてのようなお顔みて私も我慢ができません♡
「先生……日頃の疲れが溜まって正常に判断できないだけですよ、だから私が救済してさしあげますね♡」
「なにを……んむっ」
もう一度キスを交わし、唾液を飲ませてあげます♡
それと同時に先生に密着し翼を使い、繭を作ります。
これで匂いも体液も取り込みましたね先生♡
先生をもっと正常な状態に戻すべく、先生のお顔を私の胸で挟んでさしあげます♡
「どうですか?私の体は?癒されますか?もっと味わって下さい……」
先生に今の状態をお聞きしますが、体液や匂いが聞いてきたのか返事を返すことすら出来ません♡
それでも先生の事が大好きな私は構わず続けます。
先生の体を包み込むように抱きしめ、先生の体を全身で感じます。
先生と1つになるような感覚に陥ります。
この幸福感は今まで味わったことのないものです。
このまま先生を早く救済しないと♡
先生を正常な認識に戻すべく、正しい認識を語りつづけます♡
どんどん脱力していく先生の頭を撫でながらずーっとつづけます♡
すると先生が動き目が合ったので繭をとき先生を解放します。
そして先生に問いかけます。
「先生……私……先生の事が大好きです……先生は私を愛していますよね?」
「うん……教え子として好きだよ……」
「こんなに意識を蕩けさしたのに……意思の固いお人なんですね」
先生はまだ俗世に囚われたまま、救済させてあげられませんでした……
「ごめん……」
「謝らないでください。私は先生が大好きなんです。だから先生が救済されるまで頑張ります」
早く先生を救済して楽にしてあげたい……でも先生に根付いた歪んだ認識を戻すのにはまだ時間が掛かりそうです……
しかしそれで諦める私ではありません。
決意を込めた目を向けて先生に言い放ち、勉強を再開します。
少しでも早く救済できるよう抱きついたままで……
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