閑話 この世界について
さて場面は変わりここは6つの王国がそれぞれ土地を治める言わば剣と魔法の世界である。
魔法には属性が存在し、大体が色で分けられる。
赤は火、青は水、緑は風、黄色は雷、茶色は土、黒は闇、白は光である。また特殊な色として紫も存在しているがこれは属性というよりもそういった上記では分類出来ない特殊な魔法だと捉えてもらった方が分かりやすいだろう。
基本的には魔法には得意不得意が存在している。
親からの遺伝により、2つの属性または1つの属性はほぼ得意な属性になる事が多いが他の属性が使えない訳では無い。
考え方として地球でいう言語の様な物だろう
物心がつく時から身近な言語に触れていると親の影響や環境の大きさで扱えるようになるのと同じだ。
しかし他の言語を習得するにはそれなりの時間がかかる。
そのためこの世界では親の魔法属性以外の物はほぼ扱えないのと同義になっていた。
また魔法が使えない人達も一定数は存在しているが魔法が使える人との大きな違いは魔力によるものだ。
魔力とは地球でいうところのオーラや雰囲気のようなもので影が薄いや妙に目立つなどニュアンスは違うがほぼ同じ考え方だ。
基本的には魔力の扱いが上手いというのはこういったオーラをしっかりと調整出来ているということになる。
これが無意識で出来るようになれば魔法を使う時間や魔力の消費を効率よく行う事も可能になってくる。
最後に文明としては中世ヨーロッパかそれくらいの文明レベルだと言えよう。
少なくとも電気やIH、自動車など基本的には存在しない。
そもそも全員の人間が手から急に火が出てそれが日常だと思ってしまえばなぜ火が出るのかなどと考えることは少ない。そのため魔法の研究は行われているが文明を発展させる程の科学の研究はほぼ小学生レベルで止まっている。
また魔法を扱うのも人で能力の強さも人に左右される為ほぼ能力主義の社会になっているともいえる。
魔法はこの位にして次は6つの国の話に移ろう。
この世界は階級制度はあれど貴族と平民で違いはあるがそこまで激しく差別されているということもない。
会社でいう上司と部下に近い関係なのだろうか。
まずはこの世界最大の王国にして火の魔法が盛んな国キングストン王国である。
元々1人の火の魔法使いがこの地で魔法を教えた事から発展していき、主に武力、政治、資源全てがこの世界の中で最もバランスが良い国の1つである。
王の選出は基本的にはこの国の最も優れた魔法士の中から選ばれ基本的には一世代に5人ほど選ばれそこから1人を選ぶのが基本らしい。
仮に選ばれなかったとしてもそれ相応の地位に着くことは可能になっている。
また評価によって選出される場合もあり、仮に魔法を使えなくても大きな功績などを残した人は誰でも王になれるというのがこの国のやり方だった
その次に力を持っているのは水の魔法が盛んであり、ここは1人の女王が知力と財力を駆使して繁栄してきた国であり、名をレイタリア王国という。
ここは先程のキングストン王国とは違い王族が何年も同じ血を受け継ぎその地位と文化、考え方を何年も受け継ぎ国を治めてきた伝統的な国の1つである。またここの女王は国民との距離感も近く、戦争などしようものなら全員が手を挙げて国を守ろうとする程にこの国を愛しているという国民性がある。
それも女王がなせる技なのだろうか。
そういった事も踏まえ団結力や、頭の良さなど政治的、戦略的な部分ではキングストン王国をも上回る可能性のある国である。
3つ目の王国はこれまでとは少しうってかわり獣の国であるオリエント王国である。この国は獣人の迫害を受けていた人達が力を合わせて出来た言わば獣のための国のようなものだ。
この国には人間族、獣族、魔族、その他様々な種族が暮らしているため同じ種族同士の差別はないが、その矛先が違う人種にいくのは仕方の無いことでもある。
この国はどちらかというと好戦的でもあり、肉弾戦を得意としているため魔法がなければ勝つことは容易ではない。ただ獣族は世界的な人種の割合がそこまで多くは無いためこれ以上同種族を減らさないように戦争を起こしたくないと考えている。
ここを人間国が滅ぼせない理由の1つに魔族との関係もあるがそれはまた別の機会に。
4、5、6国目に関してもまた今度にしようと思う。
今現状この3カ国は微妙なバランスで力関係がなりたっている。
それはとても小さな水滴1つでも崩れる可能性があるのだ。
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