話外 女王アベルはえっちな匂いを嗅ぎたい 後編
アベルの研究熱心さには創造主の私として舌を巻くほどであった。
当初は幼女臭を
より完成した幼女ゴーレム作成のため私の体臭を嗅ぎたいと陳情してきたわけで。
……それならハグでもしてやれば解決するはずだった。
が、私の体臭は甘ったるいただの幼女臭ではない。濃密な魔力を含む、強力かつ非常に依存性の高い特殊な香気なのだった。異世界版、源氏の薫の君である。
一度でも嗅ぐと、何度も何度も、ずっと嗅いでいたくなる。
私の香りを思い返しつつ自分を慰めたりすると、飛びぬけて気持ちいいみたい。
私自身ではよく分からないんだけどね。ともあれ、そうらしいよ?
確かにセラーナなど私の身の回りお世話メイド隊などは『
いやそれ、危ない薬の依存症とか中毒反応と同じじゃないのさ……。
マリーも私の体臭が大好きで、特に匂いの溜まりやすいところをペロペロするのを好むのだった。腋とかおへそとか、あと……お股とか。ペロリストしてくる。
側室に当たる女の子たち、ベリアル魔王国の女王――実は私の第一眷族のミーナちゃんや、男の娘のアーカードちゃん(男の娘はちんちんのついた女の子扱い)、元惑星管理神でわんこのリスリジェアスなどもちゅっちゅぺろぺろする際は、まずは匂いの溜まる部分を重点的に攻めて来る。側室じゃなくて義理の母親の
みんな私の体臭に首ったけなのだった。タマランチ会長なのである。
そして、私もちょーきもちいい。好き好き大好きって、愛情が籠ってるし。
ちゅっちゅぺろぺろ。私のお相手は全員女の子なので百合っ子ばかり。
で、これで一体何が言いたいかというと。
それじゃあ普段、私の体臭を嗅げないときはどうしているの?
――ってコトで。
まあ、ムラムラしたら自慰行為で気を逸らすわけですよ!
そういった話から、アベルの陳情『ロリゴーレムたちに幼女臭を付与する』一段階前に、まずは自慰行為を教えるため『性器デバイス』を取りつける段となりました。
……冷静に考えて、何をしようとしているのかわけわかんなくなりそう。
でも自慰ってヒトとして自然な行為だからね。これを否定する要素なんてゼロ。
恥ずかしくて気持ちいいの、みんな、好きでしょ? 燃え上がるでしょ?
そんなこんなで。
オトコノコシンボルとオンナノコシンボルデバイス使用時の脳内化学反応――脳波測定をして、それを元にデバイスプログラミングをすることになりました。
やり方は簡単――うん、簡単だよ。
ひとりえっち時の脳波の流れを測定すればいいだけだから。
魔帝宮、自室のベッド。夫婦生活の最前線の場。
測定器を揃え、私は後ろ首にシール状のモニタリング器具をペタリと貼り付ける。
ちなみに全部想像魔法『EL・DO・RA・DO』で作ったよ。
で、ドレスを脱ぎ脱ぎして。
あー、そうね。半脱ぎくらいが雰囲気が出ていいかもね。
自慰はシュチュエーションで感度が段違いになるし。
状況設定は……どうしようかな。
発情したお嫁さんたちに半レイプみたいにえっちされるとかどうだろう。
面白い。というか私からしないときは大体そんな感じでちゅっちゅするけど。
では早速……自慰器具のイチゴちゃん(仮名)をお股に……当てようとしたら、ロリロリわんこなリスリジェアスがぴょこっとベッド下から現れたのだった。
彼女は興味深げに可愛いお鼻をすんすんと動かしている。
その行動、まさに、わんこ。
元星の管理神で、オオカミ獣人系の女神で、私の側室の一人。
「カミラさま、ひとりえっちするのですか? 私も混ぜて欲しいわん!」
「それだとひとりえっちにならないにゃー。あと、恥ずかしいから見にゃいで……」
「わんわんっ。ぺろぺろ、ぺろぺろりんっ!」
「にゃっ!? だめにゃし、今、自慰の脳波反応を数値化しようとしてるのっ」
「カミラさまを手伝うわん。わんわん! イチゴちゃん(仮名)より私のぺろぺろの方がゼッタイゼッタイ気持ちいいですもん! ぺろぺろぺろりんちょ!」
「それだと単なる百合ちゅっちゅに……ああ、もういいや。なら手伝ってにゃ」
「わふん♪ カミラさま大好き♪」
リスリジェアスは神具のローブをぱっとクロスアウトして全裸になった。
ちなみにこの子も私の天使たちと同じで、下着を付けない派になっていた。
幼女全裸にローブ一枚。そして首輪。首輪は飼い犬の証拠。飼い主は……私。
人型のロリっ子大型犬という新ジャンルみたいな関係をこの女神は求めていて。
そういえば、一度だけ、度重なる拝み倒しに負けて彼女を全裸首輪犬引き綱で、しかも彼女の求めで彼女を四つん這いにさせて魔帝宮内を散歩したことがある。
犬の散歩に当事者のリスリジェアスはめちゃくちゃ興奮していた。あられもない部位が濡れ濡れで散歩どころではなかった。太ももを伝う体液が途方もなくエロかった。
百合わんこ幼女SMプレイとか属性盛りすぎでしょ……まあいいけど。
せっかくなので彼女の自慰快感脳波もサンプルとしてとっておこう。
神の脳波が人の子に適応されるかはともかくとして。
……ん? それってよくよく考えると私の脳波も測定しても意味なくない?
私、これでも混沌顕現体で、人や神とはまったく別次元に逸脱した存在だし。
私の脳波に合わせた快感指数を性器デバイスにセッティングしたとして。
それ、アベルの子供たちに対応できるものなのだろうか。
感じ方が違い過ぎて発狂しちゃわないかしら?
んー。
とりあえずリスリジェアスとえちえちしようっと。据え膳食わぬは私の恥。
この後、私はわんこな幼女女神とめちゃくちゃ百合ちゅっちゅした。
その後、私はマリーやアーカードちゃん、ミーナちゃん、世界を超えてレミリアード、上皇陛下、セラーナを始めとするメイド隊、あと自分自身からデータ採取した。
このデータ、使えたのはアーカード&ミーナちゃんだけだったと報告したい。
やはりというか私は論外。私には1000の他の私がいるのだ。狂死させたくない。
女神リスリジェアスも無理。神と人とでは精神構造が違うため互換性がない。
レミリアードのデータは使えそうで残念、彼女の性感度指数は3000倍だった。どこの対魔忍なのか。こんなの使ったらアベルの子どもたちが秒で廃人になるわ。
セラーナたちはイキ過ぎだった。何が使えないかというと、感度はともかくまるでマシンガンみたいに彼女たちはイクのである。こんなのアベルの子たちに以下略。
マリーは……調べ上げた彼女の脳波データは……アベルに渡したくない。
愛する彼女のすべては私だけに帰属させたい。だから、あげない。
そのことをマリーに話したら、呆れながらもとても嬉しそうに微笑んでいた。
というわけでミーナちゃんの自慰データとアーカードちゃんの男の娘自慰データを数値化し、性器デバイスに組み込んでアベルの外部端末に搭載する段に至る。
『と、とうとう、ワタクシってば……オナニーできるのですね!』
「ちょ。自慰の臨床試験というにゃし!」
『わくわくが止まりません!』
「気持ちはわかるにゅ。わかるけどね? ともかく取り付けるから少し眠ってて!」
『はい……ぐぅ』
「……寝たね。じゃ、マリー。ちょっと行ってくるにゅ」
「行ってらっしゃい、カミラ」
私はアベルの精神機能をしばしの間停止させた。そして、天の神殿から降臨する。
ちなみにマリーは天空神殿で待機してもらっている。
私は最奥のマザー生産設備までピコピコと歩を進め――外部活動用の彼女の義体を3体取り出し、台車に乗せて移動、それぞれを作業台に寝かせる。
義体は貫頭衣を着ていた。身体つきと顔立ちから十代後半少女の態を取っている。
私を模した、腰まで伸ばした赤い長髪。身長165センチ、スレンダーボディ。
黄金比に沿わせた目鼻立ち、長いまつ毛、これはなかなかの美形だね。
まずは全裸に剥く。ふむ、肌の質感がヒトのそれにそっくりだねー。ちゃんと体温もあるし。ぺろっと舌先で舐めてみる。おお、と私は感動する。これ、少女の肌というよりは幼女の肌だね。なるほどこれが私の肌を参考に作った……ふむふむ。
胸がポッチリもなく、つるつるすってーんなのも特徴。でもちゃんと骨格自体は女性のそれなんだよね。男みたいな逆三角形ではなく、全体的に流線形というか。
某アラレちゃんの、初期の頃のアンドロイドボディに近いかもしれない。
おっぱいも作ってあげる。乳首を転がすとビビっと気持ちいいが走るようにね。
あとはオンナノコも取り付けてあげる。オトコノコも忘れずに付けてあげる。
取り付けは専用の器具を使います。生体的ではなく工作的に付けるんだよ。
まずは魔眼を使い、義体の中身を全体俯瞰をする。
なるほどボディは変わっても基本駆動系に変調はなし。違うのはヒトの臓器類に相当する部分に各重要な維持機関を据えていること。つまり見た目は人だけど中身はまだゴーレムのまま。機械部品で人を模すアンドロイドとはほど遠い……と。
さーて、義体内部を把握したところで取り付け作業にかかりましょうねー。
つくってワクワク。
人工皮膚を綺麗に加工して、オトコノコとオンナノコを被せ、神経接続して、おっと、お尻の穴デバイスのためのホールも作らないと。危ない危ない。
ふたたびつくってワクワク。
しばらくして。
ふたなりの女の子の出来上がり。取り付け直後のためМ字開脚でお送りします。
オトコノコ、オンナノコ、お尻の穴。
……ふむ、これはまた背徳的な仕上がりというか。
よし、試験開始だね。まずはオトコノコの感度設定の詳細を詰めよう。
ボディだけ起動準備させて、しばらく待って、皮を剥いて、しこしこっと。
うわ、すぐにヌルヌルが。女の子の手でしこしこされるの、嬉しい?
そりゃあ嬉しいよね、オトコノコだもん。アーカードちゃんモデルだもんね。
当たり前だけど、私は真面目に性器デバイスの調整を進めている。
そういえば、一度だけマリーとちんちんを生やしてみたことがあった。
触りっこしたら、オンナノコとは違う敏感さがあって怖くなったのだった。
男の人ってこんなのぶら下げているんだもん。だからすぐにおっきするのね。
しこしこと続ける。この行為はアーカードちゃんへのイタズラでよく慣れている。
しばし続けると、数値上、びくんっと跳ね上がるのを確認する。イッたらしい。
なお精子は出ない。生殖器官を模しているだけで生殖器ではないから。
ふむふむ、順調順調。うん、数値ではちょっと感度を低めたほうがいいかな?
繰り返すに、おふざけなしの非常に真面目なデバイス調整をしている。
私はこの星におけるゴーレムたちの造物主である。被造物を大事にしてやりたい。
オンナノコのデバイス調整はオトコノコに比べると簡単だった。
だって、よく知っているからね。たとえ幼女な私でも、女に違いないし。
……実は昨晩、嫌な予感がしたのでオムツをつけて寝たんだよねー。
ついでにマリーにもオムツを着けてあげた。まあそれだけなんだけどね。
翌朝、私はしっかりお漏らししていましたとさ。
それはともかく、オンナノコ調整も無事終了。調整には6時間かかった。
義体は3体あるから1体当たり2時間かかった計算である。意外と早いでしょ。
私は天の神殿に戻り、アリエルを始めとする天使たちを侍らせてソファーに座る。
マリーがお茶を入れて持ってきてくれた。甘々の練乳ミルクティーである。
「あまくておいしー♪」
「カミラ、おつかれさまでした」
「にゃあ♪」
「それで、これからどうするの?」
「実地テストにゃし」
「えっ、ということは……?」
「アベルに試してもらうの。にゃはっ」
性器デバイスは無事取り付けを終えた。
数値上の調節も終わった。
となれば、そう、実地で試さないとね♪
まあ……アレです。
アベルが凄いことになっちゃうのだけど。
まるで自慰を覚えたサルのように。
『はぁ、はぁ、か、神さま……』
「具合はどうかにゃ?」
『サイッコーです! やめ時を失います!』
「感度、もう少し下げたほうがいい?」
『はぁ、はぁ、そうかもしれません……!』
「実は1つだけギミックを入れていてね」
『はい……?』
「ソーマを服用して、致すと」
『ごくり……』
「気持ちよさが10倍になるんだよー♪」
『……死んじゃいますぅ』
「にゃははっ。これは再調整したほうがよさそうだにゃー。うふふ」
『お願いします……もうコレしか考えられなくて……』
「昔の人が、ちんちんばかりいじってたらバカになるって、あれはホントなんだね」
ちなみにアベルが好んだのは。
一位、お尻。
二位、オンナノコ。
三位、オトコのコ。
の順でした。
具体的には言わないけど、お尻はイルカ型の玩具とローションを併用して遊びます。
なんだかんだ、やはりアベルは男の娘なんだなあと、妙に納得してしまった。
「で、カミラ」
「うん? どしたのマリー」
「カミラの可愛い香りを嗅ぐとか嗅がないとか、アレはどうするの?」
「あー。どうする、アベル?」
『神さまの香りに包まれて致すと、たぶん、ワタクシそのまま天に召されますぅ!』
「にゃはっ」
『でも神さまのえっちな香りで致したいですよぅ! アッー! キモチイイ!』
「だめだこりゃー。にゃーはははっ!」
結局……とりあえずはロリゴーレムへの幼女臭実装は当分見送りに。
ただ、まずは報酬系として、つまり仕事をよく頑張った報奨としてランキングインしたアベルの子どもたちに幾分感度を抑えた自慰デバイスの解禁したのだった。
これにソーマを併用すると……。
効果は抜群だ!
しかも話の伝達も早い。まるでインフルエンザの流行よりも早く話は広まって。
ロリゴーレムたちはみんな、与えられた仕事を頑張って、そうして与えられるソーマデバイスと共に自家発電に勤しむようになりましたとさ。
……見た目がみんな幼女だから、見ている私もムラムラして来たわ。
だんだんエメス星がソドムとゴモラ化しているようで、その実、
お仕事頑張る。
ランキング上位者になる。
性器デバイスを取り付けてもらう。
報酬のソーマを使う。
アッー! キモチイイー! アッー!
……また明日も頑張って働こう!
こんな感じである。
『神さまの香りを感じつつ……うっうっ、でも気持ち良すぎて死んじゃうかも……』
「にゃー。そんな急がずに長い目でコトに当たるといいにゃ。そうでしょ?」
『はいぃ……』
今回のアベルはヘタれていて可愛かった。
わりと独自にこの惑星の社会が熟成されていくのを見て、私としては満足だった。
【お願い】
作者のモチベは星の数で決まります。
可能でしたら是非、星を置いて行ってくださればと。
どうぞよろしくお願いします。
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