神様のうっかりで人生楽しくなりました!

くましぃ

第1話 おっちょこちょいな神様



「目覚めなさい…」


「目覚めるのじゃ……」



ん……、目覚めると目の前には豪華な椅子に座っているとても美しい女性がこちらを見ている。

あたりを見渡せば辺り一面緑の芝生に綺麗な花々が咲いている。


「ここは…?」

「ここは天界じゃ、安心せいお主はまだ死んではおらん…魂だけこちらに来ている状態じゃな。聞きたい事はあるじゃろうがまずは聞け、お主には別な世界…異世界じゃな‥そこに行ってもらう。神託があるまで鍛えておれ、貴族の三男辺りになっておろう。基本的なスキルは渡しておく、目覚めたらステータスを念じればよい…では授けるぞ…聞きたい事を言うがよい」


要は異世界物か…幼稚な夢だな。でも俺みたいな陰キャ、どうせこの先生きてても良い事なんて無いだろうしこれが現実ならどれ程嬉しいことか…。

などと考えていたら



「女神様!その方ではありません!…人違いでございます!!」


「‥‥!!!あらあら間違えちゃったわ、てへぺろ!」

「どうなさるおつもりで?」

「‥んー、ダメね…この魂じゃ馴染まないわ。悪かったわね、じゃあ帰ってね☆

えいっ!」


「女神様っっ!スキル渡したままですよ!!」



「…あ、まあいいわよ目に余る様ならその時に…ね」







「見慣れた天井だ」


あー‥アホな夢をみたな。

なにが間違えただよ、虚しくなるわ…まだ学校の時間には早いな。

シャワーでも浴びるか、それにしても高校生になってちょっと髪型変えたりして

友達できないかと模索して1か月…いまだ0のまんまだな。

せっかく親父が単身赴任?で悠々自適な1人暮らし

友達呼んで遊んだり彼女作ってムフフな事したり想像してたけど、現実は0。

可愛い幼馴染はいるが中学になってから口をきいてくれないし。

小さい頃は一緒にお風呂入ったりしてたんだけどな…何が将来俺の嫁になるだよ…話すらしてないじゃん!

支度すんだけどまだ時間あるしどうせ口聴いてくれないだろうけど琴音のトコ行ってみようかな…。

んーコーヒー飲んでからいくか、…このコーヒーメーカー親父が愛用してたけど

使い方わかんないんだよなーどうやって使うんだろ?

その瞬間脳裏に使い方の詳細が出てきた。



「は?」



…いやいやいやまてまてまて、慌てるのはまだ早い。…さっき使ってた電気シェーバーの使い方………oh…ソンナバカナー。


これはもう…やってみるしか、確認するしかないよね?…ステータス



名前 沢城ナオ

状態 混乱中

スキル 鑑定

    身体強化Lv1

    剣術Lv1

    光魔法Lv1

    闇魔法Lv1

    時空魔法Lv1

    アイテムボックス

ユニークスキル 想像錬金術Lv1

加護 女神の加護



……現実だったぁぁぁぁ!

マジか…異世界行ってないけどいいのかよ。

これでぼっち卒業できる…というか勝ち組じゃね?

でも目立ちすぎてもアレだよなぁ程々にしようなるべく、この先わかんないけど。


それにしてもこのスキルはどんな感じなんだろ。


光魔法Lv1…ヒールLv1 キュアLv1 ライトボールLv1 ライト


闇魔法Lv1…ダークボールLv1 避妊魔法


時空魔法Lv1…グラビティLv1


アイテムボックス…容量無制限・時間停止・生きたものは禁止


想像錬金術…素材から物を作る、素材が無い場合は魔力で代用する


女神の加護…幸運極大



………はぁ~、すごいな。てか地球で魔法とか撃てるのか?


…「ライト」


ふよふよと光の玉が浮いている、すごく明るいしついてくる。消えろと念じれば消えた。てか避妊て…。



あ…時間だ、琴音ん家に行こう。








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