閑話 今さらすぎる打ち上げ


 俺は今日もいつもの様に学校に行く。

 そして、真面目に授業を受ける。


 学校はさぼらないし、遅刻もしない。

 実に優等生だ。


 きっと、明日も優等生だろう。


 今日はそんな俺でもダンジョンへは行かない。

 ちょっとした事情があり、行けないのだ。


 だから、シズルとどこかに出かけようと思う。


 俺は最後の授業が終わり、さっきの授業の担当だった伊藤先生が職員室に戻る準備をしているのを尻目に、隣に座っているシズルに声をかけようとした。


「皆、帰るのはちょっと待って」


 俺がシズルに声をかけようと、隣を振り向いたと同時に、上から声が聞こえてきた。

 正確に言えば、俺の席の前にある教壇からだが。


 伊藤先生を含めた教室にいる全員が教壇に立つクラスメイトを見る。


「…………シズル、この後、一緒に出かけない?」


 俺も皆と同様に、一度、声がした方を見上げたが、声をかけた人物を見て、無視した。


「神条、ちょっと黙って。誕プレあげたでしょ。来年はあげないよ?」

「うん」


 俺は来年も欲しいので、素直に頷いた。


「コホン。皆、ごめんだけど、今日は打ち上げの話し合いがしたいのよ」


 教壇に立つクラスメイト、篠山が言った。


「打ち上げ?」

「何の?」


 クラスメイトは皆、心当たりがなく、疑問に思っている。


「俺の誕生日の打ち上げか?」

「それ、どういう意図よ。違うわ。学園祭の打ち上げ」


 …………あー。

 あったな、そんなの。

 すっかり忘れてたわ……ってか、遅い!


「あー……いや、遅くね?」

「今さら?」


 皆も同じ感想を抱いている様子だ。


 そりゃあそうだろう。

 今は12月。

 冬になり、今年も残りわずかだ。

 それなのに、10月初旬にあった学園祭の打ち上げて……


「仕方ないでしょう。スタンピードに中間テスト。とても、打ち上げを企画する感じではなかったし」


 篠山が文句を言う俺達に反論する。


 確かに、篠山の言いたいこともわかる。

 学園祭終了直後に各地のダンジョンでスタンピードが起きた。

 このことでダンジョン学園では大騒ぎになったのだ。


 ダンジョンの危険性を本当の意味で理解した親は子供がエクスプローラになるのを反対したのである。

 これにより、実際に辞めた生徒もいたし、そうでなくとも、親への説得や説明で皆、憔悴していた。


 こんな時に打ち上げなんか言いづらいだろう。


 そして、それが落ち着いたころには中間テストが始まった。

 当然、打ち上げなんかできない。


 だから、今なのだろう。


「それはわかるけど、気持ちが乗らねー」

「だよな。今さら感がすげーわ」


 後ろからクラスメイトの乗り気ゼロの声が聞こえてくる。

 俺も同じ気持ちだ。


「でも、こういうのはちゃんとやらないと。正直、売上額が結構あったから、使わないとだし」


 その金を配れよ。

 はよ、よこせ。


「まあ、そうだなー」

「それで、どうすんの?」

「それをこれから皆で決めようと思ってるの」


 クラスメイトと篠山の会話が続く。

 そして、何故か担任の伊藤先生は職員室に戻らず、窓際に椅子を置き、座っている。


 帰らないの?

 もしかして、打ち上げに参加したいのかな?


「打ち上げかー。無難にあそこのファミレスでいいんじゃない?」


 とある女子が提案する。


 いや、無難に焼肉だろ。


「結構、予算があるのよねー。とりあえず、書くわ。あれ? 山崎は?」

「あ、悪い」


 篠山は当然、同じ学園祭の実行委員の山崎が後ろにいると思い、振り向くが、山崎は俺らと同様に普通に席に座っていた。

 山崎は慌てて、席を立ち、前に出ると、黒板にファミレスと書く。


「予算って、どれくらい?」

「1人3000円」


 結構あるな。


「3000円かー」

「確かに、ファミレスで3000円は消費できないよね」


 ファミレスで3000円って、どれだけ食えばいいんだ?

 太っちゃうよ?


「………………あんた、やけに静かね。いつも率先して焼肉って言うのに」


 篠山が俺を見下ろして聞いてくる。


「そういえば……」

「うるさいのが静かだ」


 後ろからも聞こえてくる。


 おや?

 俺、うるさいと思われてるの?

 誕生日アピールをしすぎたかな?


「だって、黙ってろって言ったじゃん」

「あんた、そんなに誕プレが欲しいの? 来年だよ?」


 当たり前。


「お前、あれ貰ってうれしいか?」

「いや、いらん」

「でも、あいつ、嬉しそうに1日中かけてたろ」

「あいつ、マジでバカだよな」


 後ろからひそひそ声が聞こえてくる。


 ぜーんぶ、聞こえてるんだゾ☆


「まあいいや。あんたは意見ないの? 言っておくけど、3000円じゃあ焼肉は無理よ」

「篠山、ちょっと……」


 俺は篠山を手招きした。


「何よ」


 篠山は教壇を降り、俺の所に来た。


「耳貸せ…………お前、伊藤先生がまだ残っているのに気付いているか?」

「…………ええ。帰るどころか、腰を下ろしてるわね」

「あれは俺らがはっちゃけないように見張っている体の誘い待ちだ」

「あんたもそう思う? 私もそうなんだろうなーと思ってる」


 俺達はひそひそ話を続ける。


「お前、あれを誘え」

「先生を呼ぶの? 別に嫌いじゃないけど」

「生徒の打ち上げについてきた先生がタダ飯食うと思うか? あの人は元Bランクの小金持ちだ…………出すぞ」

「……なるほど」

「きっと切りのいい5000円まで予算が上がる。誘え」

「オーケー!」


 ひそひそ話を終えた篠山は教壇に戻り、他の意見を募る。

 もちろん、黒板には焼肉も書かれている。


 そして、意見が出尽くしたところで、篠山が切り出した。


「あのー、先生も来ませんか?」

「ん? いや、私はお前らがどこにするのかを見ているだけだし、いいよ」


 嘘つけ!

 誘われた瞬間、めっちゃ嬉しそうだったじゃねーか。


「そう言わず、先生も行きましょうよ」

「そうか? じゃあ、せっかくだし、生徒達と交流を深めようかな」


 白々しい……

 見たことがないくらいな笑顔だぞ。


「ちなみに、先生はどれがいいですか?」


 篠山は上手だなー。


「私はどこでもいい。君達が決めなさい。これは君達の頑張りの成果なんだからな」


 お前の口から初めて”君”って、聞いたわ。

 いつも”お前ら”とか言うくせに。

 よほど、生徒に誘われたことが嬉しいんだな。


「あー、そうだ。先生も出すから、予算は1人5000円にしなさい」


 伊藤先生はコホンと咳ばらいをしながら言った。


 俺の予想通りだ。

 ノストラダムスもびっくりだぜ。


「え? いいんですか!? ありがとうございます!」


 篠山は先生にお礼を言いながら見えないように俺に親指を立ててきた。


 うまくいったぜ。


「じゃあ、予算は1人5000円ということで、この中から投票で決めましょう」


 篠山は多数決で決めることにしたようだ。


「じゃあ、焼肉が良い人ー?」



 ………………………………。



 打ち上げは多数決の結果、焼肉に決まった。


 やったぜ!


『やったぜ!』


 あ、お前も来るのね……




 ◆◇◆




 翌日、俺達はクラス全員で焼肉屋に行くことになった。


 放課後になると、伊藤先生引率の元、ぞろぞろと駅近くの焼肉屋に向かって、歩く。


「篠山、食い放題か?」

「ええ。それで予約したわ。予算がちょっとオーバーしたけど、それも先生が出してくれた」


 実に気前のいい担任である。

 今日から恩師と呼ぼう。


「よしよし。シロ、喜べ。食い放題だ」

「いっぱい食べるぞー」


 俺はシロに伝えると。シロは嬉しそうだ。

 さすがは食いしん坊。


「その蛇もお店に連れて行くの? 大丈夫かな?」

「大丈夫。バレないから」


 こそっとね。


 俺達は上機嫌のまま歩き、店に到着した。


 店に入ると、2階に案内される。

 店の1階はテーブル席が並んでいたが、2階は座敷であり、七輪のあるテーブルがいくつかに別れている。


 俺はその配置を見て、すかさず、シズルのそばに行き、一緒の席に座ろうと、考えた。

 そして、それは篠山も同様な考えだったようだ。


「おい、幹事。お前は山崎と一緒じゃなくていいのか?」

「あいつは嫌」


 やまざきくーん……


 俺はまあいっかと思い、シズル、篠山、伊藤先生で4人席に座る。


 ん?

 なんで先生がおるん?


「神条、文句でもあるのか?」


 俺が怪訝な目で見ていることがわかったのであろう伊藤先生が聞いてくる。


「先生とご一緒できるなんて、光栄です」

「そうか、そうか」


 伊藤先生はうんうんと頷いている。


 俺は邪魔者二人にうんざりだが、焼肉を食えるならいいかーと思い、気にしないようにした。


 そして、全員が各々、席に着くと、店員がやってきて、システムを説明する。


 説明によると、時間は90分であり、食い放題専用メニューの中からならいくらでも頼んでいいらしい。

 まあ、極々、一般的なシステムだろう。


 店員は説明を終えると、各テーブルに回り、飲み物を聞いてくる。

 そして、俺達の席にもやってきた。


「お飲み物は?」

「とりあえず、生…………ウーロン茶」


 先生に睨まれたため、泣く泣く、ウーロン茶に変えた。


「私も生ウーロン茶」

「私も」

「私もそれで」


 生ウーロン茶ってなんだい?

 俺が言ったんだけど……


「神条、頼むから、せめて、教師がいる前では変なことをしないでくれ」


 注文を終え、店員が去ると、恩師からお小言を頂く。


「冗談ですよー。未成年じゃないですかー」

「お前に今さら、賢くなれとは言わんから、少しはまともになってくれ」


 それ、親にも言われたぞ。

 俺は賢いし、まともだもん。


「大人は皆、俺の事を分かってくれないぜ……フッ」

「お前が大人の苦労と心配を分かってないんだ」


 聞いた?

 正論の暴力だぜ。


「がんばりまーす」


 俺は素直に頷いておくことにした。


 その後、飲み物と一緒に頼んでいたテンプレ肉セットが届くと、斜め前に座っていた篠山が立ち上がった。


「皆。あれからちょっと時間が経ってしまったけど、学園祭、お疲れ様でした。皆のおかげで、特にトラブルもなく、終えることができました。売り上げも良く、大成功と言ってもいいでしょう。本当にありがとう。来年もまた、頑張りましょう。じゃあ、かんぱーい」


 篠山はそう言って、持っていたグラスを掲げた。

 皆、それに倣い、かんぱーいと続く。


 俺ももちろんやったが、学園祭が前すぎたことと、その間に事件が多かったことで、いまいち乗り切れない。


 学園祭って、何やったっけ?


 シズルの誕生日と、母親に怒られたことと、姉妹のクラスに行き、天国と地獄を味わったことくらいしかロクに思い出せない。


「なあ、微妙な気持ちなのは俺だけ?」


 俺は隣にいるシズルに聞く。


「まあ……ね。でも、いいじゃない」


 シズルも微妙っぽい。


「篠山、涙の一つくらいは流せよ」


 俺は座って、ふぅと一息ついている篠山に言った。


「本当に終わった直後だったら出たかもね。山崎が何もしなくて、マジで大変だったし」


 実行委員だし、俺が知らないところでも忙しかったんだろうなー。


 それにしても、山崎君は男女で実行委員という絶好のシチュエーションを生かせないどころか、めっちゃ株を落としたようである。

 それもその相手はこのクラスの女子の中心人物である篠山だ。

 山崎君のこのクラスでの彼女作りは難しそうだわ。


「相棒、山崎なんてどうでもいいから肉を焼け」


 いつのまにか、テーブルの上にいるシロが俺を急かす。


「はいはい」


 俺はシロに言われたので、トングで肉を掴み、網に置いていく。

 それと同時にシズルと篠山は野菜を置いていく。


 俺は半分が野菜に占拠されている網を見る。


 女子の席になると、こうなるのか……

 肉食べ放題言うとるのに野菜食うか?

 家に帰って、ニンジンでも齧れよ。


 俺は焼けた肉を片っ端から食っていく。

 そして、シロ用の皿に野菜を乗せた。


「相棒、野菜はいらねーから、俺っちにも肉をくれ」


 シロがその山盛りになった野菜を見て文句を垂れる。


「先に野菜を食わないと太るぞ」

「あんたも太るわよ」


 篠山のツッコミが入った。


「俺は≪怪力≫のスキルがあるから大丈夫」

「何それ? 関係あんの?」

「先生、なんかありませんでしたっけ? ≪怪力≫とか≪疾走≫とかがあると、太らないって」


 昔、そんな噂が流行った気がする。

 さすがに、小中学生だった俺は興味がなかったので、あまり詳しくない。


「あったな。≪身体能力向上≫があると、基礎代謝が上がって、どうのこうのってやつ」

「マジですか!? 取ろうかな……」


 伊藤先生の言葉に食い付いた篠山は悩み始める。

 篠山はメイジであり、そういうスキルを持ってないのだ。


「どうかなー。私は前衛だったからそもそも持ってたし、結局、噂に終わったから確証はないぞ?」

「検証とかしなかったんですか?」

「そもそも、エクスプローラになる人間は太っているみたいな不健康なヤツはいないからなー。ダイエットのためにエクスプローラになろうと思ったヤツもいたらしいが、まあ、そういうヤツは受からんし」


 実技試験で落ちるわな。


「そっかー」


 篠山はがっかりしているけど、お前、別に太ってねーじゃん。


「まあ、どちらにせよ、≪身体能力向上≫くらいは取った方がいいぞ。前衛だろうが、後衛だろうが、身体を動かすことには変わりないし、ダンジョンの中を歩くだけでも疲れるからな」

「なるほど……」


 篠山は再び、悩み始める。


 俺はそんな篠山の胸をじーっと見て、お前はもっと太った方がいいぞと思った。


「…………こいつ、マジでムカつく」


 俺の視線に気づいた篠山が睨んでくる。


「どうした? 悩みがあるなら聞くぞ?」


 慈愛の笑みで優しく聞いてやるぞ。


「こいつはどうして、こんなに性格が歪んでいるんだろう。お姉さんはあんなに優しいのに……あんた、本当に血が繋がってる?」


 篠山がそう言った瞬間、箸を伸ばしていたシズルと伊藤先生の手が止まった。


「そっくりだと評判だぞ。神条さんのところはいつも明るいねーって言われるし」


 俺と姉妹が血が繋がっていないことはほとんどの連中が知らない。

 言うと、非常に気まずい空気になるからだ。

 今、何事もなかったかのように黙々と肉を食べている2人のように。

 もしくは、ドン引かれる。


「ま、まあ、底抜けに明るいところは似てるわね」


 とはいえ、篠山は何かを察したようだ。

 まあ、シズルと伊藤先生の様子が明らかにおかしいしな。


「妹もいるんだぞー」

「知ってる。赤点賢者で有名」

「ププ。ウケる」

「あんた、よく笑えるわね。自分も赤点取って、補習になってたじゃん」

「過去のことは振り返らない主義だから」


 それに俺はもう補習にはならない。

 優秀な先輩と同級生がいるからね。


「……神条、頼むぞ。私はもう教頭から嫌味を言われたくない」


 伊藤先生が懇願するような目で見てくる。


「大丈夫ですってー」

「あれ?…………また、デジャヴが」


 最近多いね、キミ。



 その後、焼肉を食べつつ、話をし、盛り上がった。

 そして、時間になったため、解散となった。


 この打ち上げは、学園祭が終わってから結構な時間が経っていたため、微妙かなーと思っていたが、やってみると、学園祭の時のことを思い出せて、楽しかった。


「美味しかったね」


 隣で一緒に歩いているシズルが嬉しそうに言う。


 解散となった後、俺はシズルを寮まで送っていっている。

 今はまだ7時過ぎだが、すでに暗い。

 俺はキララから変質者情報を聞いていたため、心配になったのだ。


「まあなー。よく考えたらこっちに来てからは初だわ。お前ら、全然、付き合ってくれねーもん」

「いや、高校生はあまり行かなくない?」

「そんなもんかねー」


 男女の違いだと思うけど。


「……ルミナ君、あのさ、みっちゃんは悪気があったわけじゃないよ」


 みっちゃんというのは篠山のことだ。


「何が? いい幹事だったと思うぞ。バカ山崎はなんもしねーし」

「いや、ほら、お姉さんのこととか」


 あー……

 血のつながりがどうとか言ってたやつね…………


「いや、気にせんわ。何年前のことだと思ってんだよ。もはや、一人っ子の時より一緒にいる時間の方が長いんだぜ?」


 お前らが気にしすぎなんだよ。


「そう? ならいいけど……」


 っていうか、中学の時はエロゲ野郎呼ばわりだぞ。

 ちょっとお姉ちゃんのことが好きで魅了魔法をかけただけなのに。

 数秒後にはめっちゃ怒られたけどね……


「そんなことよりさ、お前って、来週の水曜日は空いてる?」

「うん。冬休みだし、空いてるよ」

「……ウチに来ない?」

「うん。行く」


 よしよし! 上手く誘えたぞ!

 我が栄光のクリスマス計画(ver.2)の始まりだぜー!


 あーはっはっは!


「ところでさ……………………ルミナ君はなんで協会から謹慎をくらってるの?」


 はっはっは…………


「いや、謹慎じゃねーから。ちょっと来ないでねって言われてるだけ」

「それって、謹慎って言わない?」

「まあ、そうとも言うような気がしないでもないようなこともないかもー」


 でもね、俺は悪くないよ?

 だって、俺は何もしてねーし、知らなかったんだ。


 そう、すべてはあのクレイジーサイコレズがやらかしたのだ。





攻略のヒント

 -伊藤-

 ウチのクラスの神条って、地雷が多すぎません?


 -森本-

 ……頑張ってください。


『森本保険医への相談日誌』より

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