第17話 森へ行こうよ
切り取られない空の下
ゆっくり風を吸い込んだ
青い匂いと 葉のこすれ
どの感覚にも 懐かしい
どの感覚も 夢だと告げる
「森へ行こうよ」と 翻す君
残像の裾が 夢だと告げる
想い起こす度 喉が渇く
しかし消すには 忍びなく
遠く朧気な 洗浄欲は
繰り返し胃を 刺激する
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