第18話  虹の向こう

視界の奥の 白明るさに

引き攣る渇きが ぶり返す


手を伸ばそうにも 重く上がらず

あと数センチで届くはずの

君との余白は 埋まらない

空の彼方との 距離は遠く

手が届くことは 二度と無い


青空に浮かぶ 柔い白は

視界の奥を まっすぐ突き刺す

合間にぼやける 虹の向こうに


また夜が来た

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