第14話 雨がただ静かに
一筋射した 朝のこちら
小粒の雨がただ静かに
夜の遺した 匂い纏って
ただ静かに 降り続く
壁伝いに 左右踏み出し
千鳥残した 足取りで
ただ真っ直ぐに 帰路につく
空いたボトルを 力無く踏み
ただ真っ直ぐに 帰路につく
方向は正しいか?
確認する術はない
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