先輩とのお昼ご飯にて

 教室にある椅子に座って、俺たちは机に弁当を広げた。先輩は学食の弁当で俺と七海は七海の作ったお揃いの弁当だった。


「お揃いのお弁当か、相変わらず仲良いんだな。よく七海から話を聞いてるよ」

「あはは…」


 いったい七海は俺のいない時にどんな話を先輩にしているのだろうか。


「そうですよ!それはもう、すっっごく仲良いんですよ!」


 七海は胸を張り自信満々にそう答える。そんな七海の様子に先輩は軽く微笑む。


「それは良いことだ」

「えへへ」


 そこから俺たちは本題であるパーティの話を含めて雑談をしていた。


「ハロウィンパーティって仮装とかするんですか?」

「そうだな、してみてもいいかもしれないが別に無理強いはしないよ」

「わかりました!」


 先輩は最初のイメージと比べて今の雰囲気は物腰も柔らかく、とても話しやすかった。


「ご馳走様でした」

「ご馳走様!」

「ご馳走様、七海ありがとう。今日も美味しかったよ」

「うん!お粗末さまです!」

「最後に、パーティは私の家でやるということで大丈夫か?」

「はい!すごい楽しみです!」

「大丈夫ですよ」

「では31日で。私も楽しみにしているよ」

「はい」


 そう言って先輩は先に教室を出ていった。俺たちもそれに続いて教室から出る。

 そのまま俺たちは教室への道の途中で話しながら帰っていた。


「パーティ楽しみだね!」

「そうだね」

「そういえば、光ちゃんはいるのかな?」

「たしかに…。そしたら京もいくのかもな」

「んー、でも勉強もあるからキツイかな?」

「まぁ、パーティは暗いと帰り道とか危ないからって、少し早い時間に約束したからその時は2人とも勉強しにいってるのかもな」

「そっかぁ…。2人もいたらもっと楽しいと思うんだけどなぁ」

「また、次の機会があるよ。受験とか終わった後とかね」

「そうだね!」

「そうだ。パーティの前の土曜日に衣装とか液に買いに行かない?」

「いいね!いこいこ!何がいいかなー?」


そんな会話をしながら俺たちは教室へ続く廊下を進んでいくのだった。

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