球技大会の後にて

 その後全ての試合が終わると、エキシビジョンマッチということで先生のチームと対戦したりして球技大会は終了となった。俺と七海は球技大会が終わり家に帰ると、相当疲れていたのか俺たちは泥のように眠ってしまった。


 次の日の朝。

 いつも朝飯を作る時間になっても、俺は筋肉痛でベットから動けずにいた。動けないというか、痛すぎて動きたくないのが正しいのだが。七海に関しては、京の部屋から俺の部屋に来たと思ったら俺のベットにダイブして俺が動けないのをいいことに抱きついてきて、一緒に動かないでいる。

 流石にそろそろ朝飯を作らないとまずいと体を起こそうとすると、七海は俺に抱きつく力をぎゅと強めた。


「七海?そろそろ起きて朝飯を作らないと。京も待ってるだろうし」

「京ちゃんならなんか今日は友達と買い物に行くらしくて、早くに朝飯にパン焼いて行っちゃったよ」

「え?マジか。俺、なんも聞いてないぞ」

「リビングの机の上に置き手紙があったよ」

「せめて、俺の部屋に来て言ってくれれば…」

「まぁまぁ。明人が疲れてるだろうと京ちゃんなりに気を使ったんだと思うよ」

「そうかぁ…」

「ということだから、まぁ今日は一緒にベットでゴロゴロしてよ!」


 そうして俺は半分起こした体をまたベットに預けるのだった。


「そういえば七海は筋肉痛大丈夫なのか?」

「んー?多少足とか痛いけど…それだけかな。見た感じ明人の方が辛そう」

「もう足が特にずっと痛いよ」

「じゃあマッサージしてあげる!」


 そういうと、七海は一度ベットからでて、俺の足の付近に座った。


「じゃあいくねー」


 そう言って、彼女は俺の足のふくらはぎから太ももにかけてギュッギュッと手のひらで優しく押してくれる。


「どうですかー?お客様」

「あー、最高だよ」


 そこから腰なども軽く揉んでもらった。彼女のマッサージはとても気持ちよく、俺はまた眠りに落ちてしまっていた。

 また目を覚ますと、すぐ近くに七海の顔があった。どうやらマッサージを終えると、俺が寝たことに気づいてそのまま一緒に寝てしまったようだ。

 時計を確認すると、もうお昼になっていた。

 俺は彼女の頭を撫ると、ベットから出てお昼ご飯を作りにリビングへ向かう。その足取りは彼女のマッサージのおかげか、とても軽かった。

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