5.自覚。

自分がゲイだと自覚したのはいつですか? と聞かれたら、僕は「高校1年生です」と答えます。


小中学生のときにも、男のコに対し、何度か「好き……? かも……?」となったことがあったので、薄々、自分が周りの男のコたちと何かが違うことを感じていましたが、いまいち確信は持てませんでした。



でも、高校生になって、はっきり「自分は男の人が好きなんだ」と確信しました。



きっかけは、男子生徒特有のノリで、「っおぉーい!」みたいなふざけた感じで肩を組まれ、そのままヘッドロックされたとき。


その腕の筋肉や、重量感、力強さに、「男のコ」ではなく「男」を感じ、今まで曖昧でしかなかった、「好き……? かも……?」が、「好きぃー!」ってなりました。



これがたぶん、本当の意味での『初恋』なんだと思います。



この、僕にゲイだと自覚させた腕の持ち主は、当時同じクラスだったゆっきーです。



中3になって、やっと身長が伸び始めた貧弱な僕と比べ、ゆっきーの体は、高校1年生にして既に出来上がっていて、そこも「男」を感じさせた一つなんだと思います。



ゆっきーは、高身長イケメンの、現在進行形のリア充モテ男です。

だからといって、僕は特に面食いというわけではありません!



今でも謎ですが、僕は高校卒業するまでずっと、ゆっきーと同じカースト上位グループに、なぜか無理やり(?)ねじ込まれていました。



明らかに、僕だけ毛色が違ったのですが……。



ちなみに、今でも彼らとはお友達です♪

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