4.初恋。

僕はいつ、道を踏み誤ったのか。

 (本人は、踏み誤ったつもりはないのですが……)


ちょっとむかしの話をしてみようと思います。


僕の初恋は、幼稚園のとき。

みおちゃんという、のコでした。



ゲイなのに、女のコぉー? って感じですよね。



このときは、まだ、正常(?)だったみたいです。

でも、幼いときって、初恋とはいっても、恋なんてものよく分からなくて、僕の場合、可愛いってだけで、好きになりました。



みおちゃんの、「あそぼぉー?」の、「ぼぉー?」の部分が、甘えてるみたいな、ちょっと間延びした感じが凄く可愛かったのを、今でもはっきり覚えています。



あと、単純に顔です。



子供の頃、家の近所にハナちゃんという仲良しの柴犬が居て、僕はよく遊びにいっていたのですが、ハナちゃんは僕が会いにいくと、いつもうるうるの目を細め、お尻ごと尻尾を振ってくれました。


そのときのハナちゃんの顔と、黒目がちな目を細め、少し顔を傾けて笑うみおちゃんの顔がそっくりで、「あ……、かわいい……」ってなりました。



ほんと、単純ですよね……。



同級生なので当たり前だけど、みおちゃんも現在20代。

今どこで、何をしてるんだろう……。


中学が違ったので、みおちゃんとは、小学校を卒業してそれっきり。



何度か、誰々と付き合ってるだとか、別れただとかを聞いたことはあるけど……。



笑顔が可愛い、初恋のみおちゃん。

懐かしい、いい思い出です♪



以上、僕が、道を踏み誤るまえのお話でした。




    お     わ     り







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る