第3話 部活を始めるとどうなる?
家族にいじめを受けていることを告白した。
結果として、表面的には落ち着きを取り戻し、
以前よりかは、遥かに楽になった学校生活。
しかし依然として、いじめそれ自体は、撲滅しきれず。
そこで、俺がとった次の解決策は、「部活」を始めることだった。
剛「よろしくお願いします!」
竹口コーチ「おう!君が今日からうちの部員の一人となる剛くんだね!よろしく!」
三橋部長「いやいや、まだ決まってないですよ、コーチ笑」
竹口コーチ「いやいや、決まってるよね、剛君笑」
剛「は、はい笑!」
この瞬間、俺は決めた。このバドミントン部に入部する!
ここで新たな人脈をコーチ、上級生、そのほか広げまくって、抑止力という防御を上げてやる!
安野「お、初めまして、俺安野。よろしくー」
高橋「初め〜、よろよろ〜」
同級生には、安野と高橋がいた。この二人は、違うクラスの子で、俺も入れて全員クラスが違う。たかが校内の話だが、どれだけ1つのクラスが閉鎖的空間か、このとき思い知った。
関口「はじめまして、剛君、ここのコーチである竹口さんは、とっても厳しくて体育会系な人だけど、愛のある人だから、頑張って食いつけば、バドミントンのスキルが上達するのはもちろん、人としても根性のある強い人間になれるから、一緒に頑張っていこうね」
剛「はい!よろしくお願いします!」
関口「あ、ごめんごめん、僕は関口と言います。三橋部長と同じ学年。高校2年生」
めちゃめちゃ年上の上級生だ。
純粋にバドミントンというスポーツを楽しむのもいいけど、やっぱりこうした上級生とのつながりは、心強い。
三橋部長「はい!みんなファイトー!」
関口「ここ今一番きついね!でもここ超えれば昨日よりも強い自分を手に入れられるよ!頑張れ!」
竹口コーチ「ファイト一発だ!」
この学校のバドミントン部のコーチ、竹口さんは、聞くところによると元々K-1ファイターで、現役を退いた後は、こうして学校の体育教師をしているという訳だ。どおりで組み込まれているトレーニングメニューが、苛烈で容赦ない訳だ笑
しかし、恐るべきストイック部。週に部活がない日は日曜日だけ。時より木曜日がない。そんな感じ。いわゆる本気系の部活だ。
だがそれが俺を強靭な人間性に導き始める。
体が筋肉質になり、どこからともなく自信が湧き出る。
ハードなメニューが肉体を鍛え、そして耐え抜く精神力がメンタルを研ぎ澄ます。
週のほとんどが部活の為、継続の力がつく。
友人の輪が、他クラス、上級生にまで広がり、その繋がりが日に日に太くなり、休み時間にすれ違った際には、挨拶だけでなく、立ち話も頻繁にするようになる。
こうした光景は、皆が見ることになり、確実にいじめの包囲網から抜け出していった。
バドミントン部に入部してから1ヶ月。
いじめは、もう微かなものとなっていた。
しかし、たまに陰口を堂々と言われて、大変不愉快になる。
そして、俺が次に切ったカード、それは、勉強して校内テストや全国模試で高いスコアを叩き出すというものだった。
いじめ集団である野原、金子、垣口、大家は、赤点の常習犯であり、残念なことに俺もほとんど似たようなものだった。
剛「さて、思い知らせてやるからな、俺をいじめのターゲットにしやがって!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます