偽りの日々を重ねて
ももいくれあ
第1話
ただ流れているかのように見えていた日々が、突然その色を変えた。
一年前に笑ってみせた、あの時は何処にいったのか。
瞼を閉じれば今だって、ちゃんとここにいてくれるのに、
気がついたら見えなくって、
でも、時々近寄ってくるのを、私はちゃんと感じているよ。
別人になっていく。 ほんとうは別人。
きっと、そのどちらでもあるのですね、
淡々とした今日や昨日が、明日をじっと待っている。
盲目の私はこのまま前に進み、かつて浴びた激しい光の感触だけを思い出に、
なまぬるい泥に足を滑らせていく。
偽りの日々を重ねて ももいくれあ @Kureamomoi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます