給食ブチキレ先生「全部食べなさい！昼休みも無し！」そして復讐大惨事へ

昭和62年10月21日 水曜日

昭和62年10月21日 水曜日。

公立小学校、2年1組。

教師：西田弘子(29)

児童：A

児童A座席位置：１の川　前から4番目

メニュー

コーンシチュー、キャベツサラダ、食パン、カスタードプリン、牛乳

12:10

4限授業終了。給食準備開始。

机及び椅子を授業体系から給食体系へと変更。

給食係配膳開始。

12:22

喫食体制整う。

児童一同「いただきます！」の合唱。

全児童、喫食開始。

12:25

給食放送開始

1曲目：中山美穂 「CATCH ME」

12:31

児童A、起立し教卓に向かい教師に尋ねる。

「先生パン残していいですか？」

教師は答える。

「ダメです」

児童A、着席し喫食再開。

12:34

余った牛乳2本、及びカスタードプリン2個を巡り、おかわり希望者のジャンケン。男児4名が参加。

12:35

給食放送

2曲目：ちいさい秋みつけた(11月期土曜音楽朝会選定曲)

12:39

児童A、起立し教卓に向かい教師に尋ねる。

「先生・・・パン残していいですか？」

「ダメです！前回約束したよね！？もう残しません、て！約束守りなさいよ！！」

児童A、着席し喫食再開。

他児童、沈黙と緊張。

12:40

給食放送終了。

12:50

喫食時間終了。

児童一同「ごちそうさまでした」の合唱。

机及び椅子を給食体系から授業体系へと戻す。

各テーブル代表児童が食器等を回収し、給食係が片付けを行う。

児童Aのみ、喫食を継続。

13:00

休憩時間突入。

児童らは外遊びに向かう。

児童Aのみ引き続き喫食。

教師は教卓椅子に座したまま児童Aを凝視。

児童A、食パン以外の配膳物は完食す。

食パンには全く手をつけず。

教師は言う。

「いつまでそうやってんの！？もう昼休みじゃない！！」

児童A、苦悶の表情でちびちびと食パンを口内に入れる。

13:06

児童Aは問う。

「先生・・・水飲んでいいですか・・・？」

「ダメです！！」

児童A、詰め込むように食パンを口内に入れ続ける。

13:12

児童Aは問う。

「先生・・・牛乳おかわりしていいですか・・・？」

「もう無いです！」

児童A、詰め込むように食パンを口内に入れ続ける。

13:20

昼休み終了のチャイム。

児童らは続々と教室に戻る。昼休みの楽しさを引きずり笑顔の児童が多い。

が、喫食継続の児童Aを確認し、笑みが消える。

13:25

5限目突入。

国語授業開始。

児童Aは引き続き喫食。

淡々と授業が進む中、児童Aの咀嚼音が聞こえる。

他児童は緊張した面持ちで授業を受ける。

1の川先頭より教科書読み上げ開始。おおよそ2段落ごとに読み上げていく。

やがて児童Aに順番が回ってくる。

しかし食パン喫食継続中の児童Aは授業を受ける体制ではない。

教師は詰める。

「教科書は！？」

児童Aは答えない。

教師は詰める。

「いっつまで食べてるんだろうねえ！？とっくに授業始まってるんだけどねえ！！」

児童A、嗚咽開始。

教師は詰める。

「泣いたって無駄だよぉ！時間内に食べないのが悪いんだ！なんかい言ったら分かるんだい！？」

児童Aは答えず。

教師、2回ほど浅く深呼吸をした後、3回目で大きく息を吸い込み、

「な　ん　か　い　言　っ　た　ら　分かるんだい！？」

児童Aは答えず。

「な　ん　か　い　言　っ　た　ら　分　か　る　ん　だ　い！？」

児童Aは答えず。

「な　　ん　　か　　い　　言　　っ　　た　　ら　　分　　か　　る　　ん　　だ　　い！？」

児童Aは答えず。

「な　　ん　　か　　い　　言　　っ　　た　　ら　　分　　か　　る　　ん　　だ　　い！？(バン！　バン！　バン　！　ババ！　バババン！　バン！？教卓を叩く音)」

児童Aは答えず。

教師は詰める。

「全部食べなさい！残すことは許しません！！」

児童A、嗚咽しながら詰め込むように食パンを口内に入れ続ける。

他児童狼狽恐怖。

授業再開。

教科書読み上げは2の川に移行。

児童A嗚咽喫食継続。他児童狼狽恐怖継続。

読み上げ終了。新規漢字のノート書き取り開始。

児童らが黙々と書き取りする中、鼻水をすする音が教室に響く。児童Aが大量に鼻水を出している模様。手で必死に拭おうとするが止まらない。一層嗚咽も激しくなり、食パンが涙と鼻水にまみれていく。しかし水分を含んだ食パンは、飲水物の無い児童Aにとっては大いなる助けとなる。口を大きく開け、一気に口内へと詰め込む。教師はその様を凝視。

引き続き新規漢字のノート書き取り。

ややあって、児童A、挙手す。

教師は問う。

「なに！？」

「ぜ、ぜ・・・んぶ・・・うぅ・・ぐす・・・たべ、たべ・・たべました・・」

教師は詰める。

「挨拶は！？」

児童Aは答えず。

教師は詰める。

「ご　ち　そ　う　さ　ま　の　あ　い　さ　つ　は！？」

「ご、ご・・ちそう・・さ・・・」

「聞こえない！！」

「ごち・・」

「聞こえない！！」

「ご・・・」

「聞こえない！！」

「ごち、ごち、うぅ・・・」

「聞　こ　え　な　い　っ　て　言　っ　て　る　の！」

「ご、ご、ああ・・・！ああああ！！」

「なーに！？」

「ご、ご・・・」

「なーに！？(バーン！バン！？教卓を叩く音)」

「うぅ、ああああ」

「だ！　か！　ら！　なーに！？(バン！　バン！　バン！　バーン！　バン！？教卓を叩く音)」

児童A、拳を強く握り顔を上げ目を見開き

「っ　ち　そ　う　さ　ま　で　し　た　ぁ　あ　あ　あ　あ　！！！！」

結果：完食

嘔吐：なし

排泄：なし

啼泣：あり

鼻水：多量

咳嗽：多少

飲水：なし

発汗：少量

天候：晴れ

完食時刻：13時51分