第5話 先生と呼びなさい!
ここに来て、次の日から修行が始まった。というよりここは何処なのかすらわかってなんですけど。昨日の話もどこまでが本当なのかもわからない。
「おはようございます、その.....]
「ああ、呼び方か。名前も言ってなかったもんね」
困った顔をしながら悩んでるがその顔はすぐにニヤついた表情へと変わった
「先生....先生と呼びなさい」
「え.....あ.....はい」
「そういえば君の名前は?」
「ミランです」
「そうか!ミラン君、私が先生だ!今日からビシバシ教えるからよろしくな!」
先生はとてもうれしそうだ......
「よし、まずは外に出よう。服装はそのままでいいや。おいで」
外に出る、少し薄暗い。でもって空が無い
「あ、ちなみにここ魔物の出る塔の一部を勝手に改造した秘密基地だから。かっこいいだろ?なぁ!なぁ!」
「あ....はい。ソウデスネー」
「もう、反応うっすいな。まぁいいか!とりあえずこれ見てよ」
先生の周りの空気が変わった。足元から赤い魔法陣みたいなものが出てきた
「カモン!!」
声を出すと共に赤い...精霊?が現れた。僕より大きい。右手には槍、左手に盾を持っている。というかこれってまさか.....
「君を助けてくれた子ね。レッドエレメントっていう召喚魔法で生まれた子」
続けて先生は次の召喚をしだした
「続けて、カモン!」
足元から青い魔法陣が出てきた
「こいつがブルーエレメント、かわいいでしょ」
全身が青く、大きさはレッドエレメントよりやや小さいぐらい。手には杖?...かな.女性のフォルムらしい精霊が出てきた。
「でもって最後にこいつ!カモン!」
足元が緑いろに輝く。それと同時に緑色の精霊があらわれた。小動物みたいな見た目だけど、服と帽子を付けている。この子だけ全身緑色じゃなかった。
「赤はかっこいいし、青はかわいいし、緑はペットにしたくなるかわいさだよな。ん~最高!!」
精霊たちに抱きつきながら先生が話をしている。
急に先生の目が鋭くなった。ちょっと怖いです
「最終的にこの達を呼べるくらいには強くなってもらうつもりだから、がんばろう」
「一応さ、この子たちそれぞれ特徴があるんだけど、それはまた今度にしよう。最終目標を知ってもらうためによんだだけだからさ」
振り返り、精霊たちをみたみながら先生は精霊達の頭を撫でつつやさしく告げた
「突然召喚してごめんな、そしてありがとう。またお願いするときは助けてくれ」
精霊達は静かに消えていった。
「先生、質問です」
「おお、先生です。はい、ミラン君質問どうぞ!先生なんでも答えちゃうよ!」
「先生、あの...僕魔法が使えません。今日初めてみました」
「そうかそうか、うんうん。ん!」
先生は固まっている。予想外だったようだ
「ほんと?」
「はい、村では使える人がいなくて...あ、でも弓と解体で少し習ったナイフなら使えます」
「ミランくん!」
「は.....はい?」
「先生に一日時間をくれませんか?」
こうして僕の修行1日目は終了した。
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