第2話 前提2


私は極度の不眠症でした。12歳で脳波の検査をした際にも異常があると言われていました。詳細は省きますが特殊な家庭環境に身を置いていたせいもあり、どうしても眠ることができませんでした。


睡眠をとらないでいると当然、心身に異常をきたします。例にもれず私も12歳から16歳までに うつ病、起立性調節障害、自律神経失調症、不安障害、他11の病名を付けられてしまいました。

ベッドから起き上がることも出来ず、風呂に入ることも歯を磨くことも自主的に着替えることも…全てできるようになったのが17歳?のときです。


ベッド脇で泣いている親の存在を感じながらも天井を見ることしかできなかった自分。

学校に足繫く通うことができず、同級生と同じ行動がとれない自分。

学校に行けないため、自分には何ができて何ができないか分からない。積み重ねてきたものなどない。


自己効力感はマイナス、自己肯定感もマイナス


自分にあるのは人に迷惑をかけてしまっているという事実と身体を苛む苦痛だけ。


案の定、「死にたい、消えたい」という気持ちの下、自傷行為にはしるようになりました。(別の原因で小学5年生から自殺未遂を繰り返していましたが)




そんな中学時代に頼ることのできた資源は精神科の診察、カウンセラー、スクールカウンセラーのみであったと記憶しています。

そこから、デパスのような睡眠薬ではなく、ゾルピデム(マイスリー)という入眠剤が私の頼る先になります。




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