第3話 小説「真実の愛」とは
私が転生してしまった「真実の愛」とはこんな内容だった。
主人公はアンジェラとランドルフ。
男爵令嬢と王子だ。
アンジェラは素行の悪いランドルフ王子と「真実の愛」で結ばれる。
ふたりは利用できる者は非道な手を使い利用し、邪魔者は無実の罪を着せ、断罪し消していく。
民からは高い税を取り、生きるのもやっとという状態にしているくせに自分達は贅の限りを尽くし、最後の最後まで贅沢に我儘に生きたというお話。
最後にざまぁがあると思って楽しみに読んでいたのに、読み終わってから腹が立って腹が立ってしかたなかった。
レビューに星ゼロにして、こんな糞小説読んで損したと書いてやろうと思っていたくらいだ。
ふたりは欲しい物はどんな手を使っても手に入れ、そしていらなくなったら切り捨てる。
気に入らないものや目障りなものは陥れて消す。そして自分達だけ幸せになり、周りをどんどん不幸にする。そんな嫌な奴らだ。
まさか、自分がそのアンジェラになってしまうなんて。
私は目の前が真っ暗になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます