禁軍へ(其の五)
これを手にせず
禁軍大統領自ら足を運ぶというのは異例中の異例ではあったが、これも他に方法がないのであった。
当然、任命書が渡される際は
「愚か者! 邸でこのまま朽ち果てるつもりか! せっかく
縋るような切実な視線に、
「皇嵩から聞いておる。おぬし、
「その通りです。しかも、
「
「恐れながら……」と、
「馬鹿を申すな!」
「あの仕合は、あきらかにおまえが優勢であった。その証拠に、
「
胸前で腕を組み、
先日目にした
(果たして、嘘を言っているのはどちらなのか)
いや、誤解があるだけで、どちらも本心なのやもしれぬ。
こうなってしまうと、判断の材料は限られてくる。
誤解の根は、何故
すでに、
それに対し、
「おぬしの言いたいことはわかった」と、
「は……」
「だが、おぬしの言葉が事実なら、俺もまた
「は。ですが……」
「ならば、答えは一つ」
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