禁軍へ(其の三)
全力で立ち向かって手加減しているようにしか受け取られなかったのなら、
このことは直接
「わかった。総大将の任はやはり
「実は閣下」と、
「申してみよ」
「閣下は
「低位の魔石から煉丹される丹薬であろう。気穴を開いて内力を向上させるとか。しかし、それを使ったからとて、おぬしの言うような桁外れの内力を得られるとは思えぬぞ。煉丹術の心得も必要であろう」
「その通りです」
「
「なるほどな」
「これは閣下、本人に確かめるのが最善でしょうな」
「だが、
「いや、
と、
仮に
――それに、あの者が誰を護衛したか考えてもみよ。あの
「まあよい」と、
厳しい口調で申し渡したので、
「
と、血色の悪い顔で包拳すると、渋々下がっていった。
「
「手筈は整っておるな」
「はっ。昨夜のうちに事務処理はすませてございます。閣下には配置の決定と、国師殿への異動の申請をお願い致したく」
「ぬかりはないようだな」
「それにしても
からかうように言って、きまり悪そうに苦笑する
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