緑林の雄・岳賦(後編)
「酔狂な男だな。さっさと殺せば良いものを、俺をかばって何の得がある?」
「得?」と、
「勝手な言い分だが、一応礼は言っておく。しかし、逃げ延びれば、俺は兵を率いてまたここを攻めるぞ」
「逃げられると思うのか!」と、興奮した浪人達が口々に怒声を上げた。
「望むところだ」と、
「一つ教えてやろう」と、解放された
「何だと?そんな奴がいるのか?」と、
「いずれわかる。その時を楽しみにしていろ」
しかし、
「おのれ!」
「逃がすかっ!」
次々わき出る敵の群れを、
「逃すな、追え、追えっ!」
「敵は一人だぞ。押し包んで討ち取れい!」
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