第31話 アメリカ戦開始
「では、ここからは西尾の指示に従うように……」
ここは防衛省の国技戦室。幾台ものスーパーコンピュータがVR装置に接続されていた。その数実に15台。
よくここまで揃えたものだと思った。
恐らくこれで演算能力を上げているのだろう。
中村本部長は最後にこう言う。
「今日は日本が最弱という歴史が塗り変わる大きな事件なるように期待している!!それでは…………皆の者!!健闘を祈る!!」
俺含めて全員が「はい!!」と言った。
そして、VR装置を頭に被ろうとすると、隣にいた広瀬がこう言う。
「あんたの事は嫌いだけど腕だけは頼りにしてるわ…………お願い。日本を救って?」
「俺は日本の為に戦うんじゃありません。大事な
「そう。今はそれでいいわ……」
そう言うと広瀬はVR装置を頭に被った。俺も急いで被る。
そして、目を閉じた。
*
ログインすると、そこは真っ暗な空間だった。そこにはアメリカ側の姿も見えた。
そこで国歌斉唱が始まる。まず初めにアメリカ側だ。
「ほほ、皆さんお初にお目にかかります。私の名前はレヴィ。
エリュシオンの中では全ての言葉が即時翻訳される。だから問題は無いのだかこの声もどこかで聞いたことがあるような…………。
「あ、わざわざどうも。西尾と申しますどうぞよろしくお願いします……!!」
すると、西尾が挨拶をする。
「おい、レヴィの爺さん!!そんな雑魚共と仲良くすんじゃねぇ!!」
「口を慎めライド!!レヴィ様の意向だぞ」
ライドとログで見たロンリーが言い争っている。
「隊長……そろそろ時間です」
そういうのはとても美しい少女だった。比べるのは失礼だが、平や広瀬よりも何十倍も美しい。
今度は日本の国歌斉唱となる。
君が代だ。
そしてカウントダウンが始まった。
10、9、8……。
「では、行くぞ!!」
西尾がそういうので俺達は装備を準備した。
そして、転送される。
これが俺達の戦いの始まりだった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます