第30話 アメリカ戦開始まで

アメリカ戦開始まで後、3日となった。

俺は最近は1人でレヴィを相手するイメージトレーニングをしている。


「違うな…………重心が偏りすぎてる。これでは崩される……」


誰が聞いてる訳でもなく俺は1人で呟いた。


あの老人は強い。恐らく俺の剣技だけの厚みでは勝てないだろう。

だから、を使うことになるかもしれないのを覚悟しなければならない。


ユグドラシルの能力が割れてない以上、自分の剣技だけが頼りだが、俺にあの人を倒すイメージがつかない。

試合までに時間が無いというの…………。

俺は悩んだが、「仕方ない」と言ってログアウトする。


こんなところで悩んでても非効率極まりない。


ログアウトして寝ることにした。


△▽△▽△▽△


次の日学校に行くと降谷は休みだった。

恐らく、連携で忙しいのだろう。


「あぐっ」


昼休みに屋上でいつものようにカロリーメイトを食べていると、木原が近づいてきた。

片手にはお弁当を2つ持っている。


「隣いいですか?」


俺は無言で頷くと木原はスカートを腰に巻き付けて隣座った。

すると、またもや俺にお弁当を突き出してくる。


「食べて下さい……!!」


俺はため息をつくとカロリーメイトを食べ尽くすと弁当を受け取り、中を開いた。

相変わずなキャラ弁だ。


「男子に食べさせようってならもう少し別にやつにしてくれ」

「えー、これでいいじゃないですか?」


俺はそう言われると、付属の箸を手に取り食べ始めた。


『あれ?木原さんと赤星じゃん……』

『仲良さげー?!もしかして付き合ってる!!』


劣等生バカ達が噂してるが無視をする。

どうやら、木原には聞こえなかったようで終始笑顔だった。


こいつのためにも勝たないとな……。


そう思った瞬間こう想ってしまった……。


俺も変わったものだ……と。

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