第32話 強者の証
転送されたのはビルの屋上だった。眺めが良くスナイパーならば絶好の場所だっただろうが…………。
「まぁ、言ってても仕方ないか……」
俺はルシフェルにを抜くと12本の剣が背中に出現した。
そしてビルから飛び降りると剣がまるで翼のように動き出し、俺に浮力を与えてくれる。
レーダーを見ると、1人接敵しそうだ。空中から見ると、さっきの美しい少女だった。
「対象を確認しました…………排除致します!!」
風に乗ってそんな声が聞こえてきた。
俺は降り立つと、戦闘態勢に入る。
「行くぞ……」
「リアです。リア・グレイシャル。それが私の名前です」
そう言うと、俺とリアは動いた。
まず初めに氷の刃が飛んでくるがルシフェル背中にある剣を翻し叩き切る。
そして、一気に近寄り亜音速高速剣を展開した。
すると、リアは危険を察知したらしくドーム状のかまくらみたいな氷のバリアを張ってガードする。
カキーンと氷と剣が擦れる音を耳にすると俺はさらに畳みかける。
「ニブルヘイム!!」
すると、リアが叫ぶと地面から霜のような氷が生えてきたので空中にジャンプして浮いているルシフェルの剣の上に逃げると、氷が地面を覆った。
「厄介だな……」
危うく足を取られるところだ。
深追いするのは危険か?
オマケにプラチナデータ持ち。
ここは無理せず適当に相手をした方が良いのではないかと考えてしまう。
だが、俺の相手はレヴィだ。だからここで渋っていても仕方ないか……。
俺はそう思うと、もう片方の装備を出現させて手に取った。
『父さん。俺に力を貸してくれ……!!』
そう思うと、もう片方の得物を抜いた。
「全てを裏切る
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