アメリカ侵攻編
第21話 急報
「失礼します……」
コンコンとノックをしながら俺が言うと、「入りたまえ」と言う声が聞こえたので扉をゆっくりと開けた。
すると、切れ目のとてもできそうな男性が高級そうな机と椅子に鎮座している。
手を組んで眉間にシワを寄せていた。何かあったのだろうか?
「初めまして。私の名前は
そう言うと中村本部長は椅子から立ち上がり深々と頭を下げてきた。
「なら、俺がどうしてNTGを毛嫌いしてるか分かりますよね?代理のNTGとしたいお話お断りさせて頂きます」
俺はその言葉を言うと、部屋から出て行こうとする。すると。本部長は「待ってくれ!!」と叫んだ。
「君みたいな戦力は貴重なんだ。それにお父さんみたいになりたいから君はNTGになろうと思ってここに来たんじゃ無いのか?」
「いえ、違いますね。俺はただ単に気まぐれで入隊しただけです。チームメイトをNTGにしたら俺は引退します」
すると、本部長は椅子に座り直すと難しげな顔をした。
「実はアメリカ側が対戦の日程を大幅に変更してきた。もし、これに勝てなければ餓死者が出る。頼む!!君のプラチナデータを使って欲しい……!!」
そう言うと、中村本部長は黙りこくる。まさか、俺の切り札までも知っているとは……。
「なら、俺にメリットをください。俺が動くに値するかどうかのメリットを……?」
「それならば、君のチームメイト。木原さんをランク3にしてあげよう。それでどうかな?」
なるほど、悪くない条件だ。
それなら……。
「俺の事情は一切口外しないというならお受けします」
これによって俺のアメリカ戦出場が決まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます