第4話 出会い
「個人戦は飽きたから団体戦でもやるか……」
俺はそう言うとVR装置を被り、目を瞑るとエリュシオンにログインしていた。
風の感触や地面を踏みしめる自分の自重を感じる。
これがフルダイブ。
俺のレベルは既にレベル99となっており、ステータスはSGIとSTRに全振りだ。
攻撃の重さと素早さを重視している。避ければ攻撃など意味をなさない。
それに俺には特別な力もあった。
5人相手だが、問題は無いだろう。
団体戦のボタンを押すと、団体戦に参加した。
最初は余裕だろう。
△▽△▽△▽△
転送されると、そこは公園だった。レーダーを見ると、敵から一人消えた。
恐らく
俺はそいつを無視して飛び出した。
『ちょっ……右端の人……!!独断先行は!!』
『勝てば問題ないんだろ?』
俺はそう言うと通信を切った。
見えたのは四人。
「来たぞ!!囲め!!」
すると、四人が一斉に飛びかかってきた。
否、よくよく見ると、違う。
ひとり一人の動きはバラバラだ。
まず、カタナで大ぶりで薙ぎ払ってきた1人目を同じくカタナで軽く受け止めると、もう片方の手でカタナを出現させ、稲妻のような速度でカタナをはしらせると首の喉元を掻っ切った。
『HP全損』
血の代わりに赤いポリゴンが出てくる。そして倒した一人は光の粒子となって消える。
次にナイフを持った少女と男性が突っ込んできたが、地を蹴りバク転して避けると、目の前でナイフが通り過ぎた。
鉄臭さを残しながら通り過ぎたナイフを確認すると、着地した瞬間、2人の心臓を刺し抜いた。
『HP全損』
基本的に、首か心臓……
だからこそ、このゲームは楽でいい。
実に効率的に出来ている。
そして、4人目が発狂しながらカタナを振るうがそれを楽々避けるとカタナで首を落とした。
『HP全損』
すると、後ろから「へぇー」と声が聞こえた。
振り向くと赤色の頭髪で小柄な俺と同い年ぐらいの青年が拍手している。
「遅かったな……」
俺がそう言うと、青年は不敵に笑うと、こういった。
「自分、NTGだから悪いけど君、負けるよ?」
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