第3話 楽園

『ようこそエリュシオンへ剣と魔法の世界があなたを歓迎します。まず、エリュシオンに入るにあたりあなた自身の顔や体格をコピーします。あなたの運動量や反射神経も鍛えれば増幅されるので現実世界でも訓練をおこたらないでくださいね』


『次にあなたの個人情報を教えてください。年齢、住所、ホログラム番号。全部入力するとログイン出来るようになります』


『次に訓練用モンスターを倒しましょう。レベルアップすると物理攻撃力や重量を持てるストレングス《STR》、体力と防御力を上げるバイタリティー《VIT》、器用さを上げるデックスデクスリティ《DEX》、素早さを上げるアジリティー《AGI》、魔法の攻撃力を上げるインテリジェンス《INT》のうち、どれかを上げることが出来ます。レベルは最大99まででステータスはいつでも変えることが出来るので安心してください』


『エリュシオンは昔、まだ生身で戦争をしていた頃に疲弊した世界達は一つの案が出ました。それはゲームによって決着をつけないか?と。国々はその案に乗り、戦争や紛争、内乱は全てエリュシオンで解決されました。あなたの個人情報は国連と何千にもホワイトハッカーと120桁の暗証番号で守られてるのでどうぞご安心ください。ではログインしましょう』


_________


「アメリカと日本が近々対戦か……まぁ、負けるな」


俺はホログラム発生装置。通称通信機モニターでニュースの記事を見ながらそう言った。。


そして、屋外の珈琲コーヒー店で珈琲をすする。


「やっぱりここの豆は美味いな」


そう言って賛美すると、モニターで500円を払いそのまま店を後にした。

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