第2話 効率

エリュシオンチャンネル


名無しさん(1 )

ランキング1 位のやつやばすぎだろwチートかツールアシスト使ってんじゃねーのか?


名無しさん(2)

いや、それは無いだろう。エリュシオンには国連と何千にもホワイトハッカーの目があるからな。


名無しさん(3)

暇人乙


名無しさん(2)

アカホシなんて言うNTG(国家戦術級ゲーマーを英語で表した略)聞いたことも無いぞ。


名無しさん(4)

孤高の最強ゲーマーねぇ……都市伝説みたいだ。


__________


いわく、その少年最強。

曰く、その少年孤高の存在と。

そんな少年の正体は案外、呆気あっけないかもしれない。


例えば、少々難関校に通う普通の学生だったりとか……。


「はぁ……」


俺は思わずため息をついた。

何故なら、今日もつまらない非効率な教諭バカが教える授業に縛られる生活に飽き飽きしていたからだ。


『嫌だ。あの人また寝てる……』

『ほっときな……あの人全国模試1位だから進学校のここじゃ先生も口が出せないんだよ』


俺は女子生徒が言う方へ一瞥いちべつすると、二人とも目を逸らした。


そして安眠の体勢を取ると寝始める。


夢と現実の狭間で今日も帰って、どうやってエリュシオンで勝つか考えた。


そう、世界はとても単純だ。


勝つか負けるか、非常に完結で分かりやすい答えを求めて俺は夢へと翔ぶ。


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