戦争の代わりに出来たVRゲームで無双してますが何か?

古屋気ままに小説投稿

チーム結成編

第1話 正義

初めに。この作品はフィクションです。団体名や個人名や国名を出してけなす目的では作っておらず、技名などアクションは架空の存在であるので決して現実でやろうとはしないで下さい。




世界は単純だ。

強い者が生き残り、弱者を食らう。

それが正しくないという者もいる。それもまた、正解だ。

だけど、違う。

結局。この世は食うか食われるか。

隣人を愛しなさいという考えなどクソ喰らえだ。


それがこの俺。


赤星裕也の正義だ!!


________


「遅い……」


あくびが出るほどスローモーションに見える攻撃を最小限の動きで避けると、俺の右手に握ったカタナが雷光の様に一閃し、敵の首をはねた。


『ナツキHP全損。勝者アカホシ』


無機質な女だか男だか分からない中性的な声が俺の脳を刺激し、勝利のファンファーレが鳴り響いた。

これで1万勝利0敗。

俺の視界からプラス100ポイントという文字が現れランキングが表示される。


俺のポイントは100万を少し上回った所で止まっているのに対して2位から下は1万ポイントぐらいであった。


「さて、今日はこのぐらいにしとくか……」


俺はそう言うと右手を振り「ログアウト」と叫んだ。


ここは勿論、現実の世界ではない。

エリュシオンというVRMMOの中だ。

VRゲーム技術が発展したのはここ最近であり、エリュシオンはその中でも特別·····なゲームである。


目が覚めると、朝になっていた。

俺は学校へ行こうと思い、VR装置を外すと服を急いで着替えた。


「今日も退屈な日々が始まるのか……」


そう、世界は退屈である。

効率よくこなせばなんでも出来る勉強、運動、社会、そしてゲーム。


効率こそ全てだ。

だからこそ非効率な世界そのものがつまらない。

人間の体ってそうだ。

非効率な体つき極まりない。


「行くか……」


気が乗らないが俺は部屋を出た。

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