第2話「薬草採取には危険がつきまとう」
薬草採取をしようと歩いていると、角が生えた猫が出てきた。とても可愛らしく黒と茶の毛色をしている。
目の癒しだと思ってずっと見つめていると、猫が威嚇をしてきた。毛が立っている。ビリビリと激しい雷音を出している。自分で電気を生み出し触れた獲物を感電させ倒していると聞いたことがある。その名も「ライトニング・キャット」
僕は戦闘態勢に入った。剣の持ち手に電気の魔石をはめ込んだ。
ライトニング・キャットは僕にぶつかろうとしていた。
「さぁ、来い!」
ライトニング・キャットが剣に近づいた瞬間、先程はめ込んだ魔石が発動しライトニング・キャットに生み出された電気エネルギーを全て吸収したのである。
「父さんの剣はさすがだな。騎士団が父さんに依頼する理由がよく分かる。」
電気を失ったライトニング・キャットは驚き、動きが鈍くなった所を切り倒した。初めての討伐をしたのである。魔石を取り外し、バックに入れ、暗くなる前に薬草採取に向かった。
その道中、昔からの冒険者友達が左目を失っていた。今日の依頼で引退すると言われ、涙が止まらなかった。小さい頃から憧れていたため、憧れていた人が急に居なくなってしまったのである。最後に言いたいことがあると言われた。
「仲間を大切にしろ。1人でなんでも抱え込むな。」
僕はソロ冒険者として始めていたのであまり理解できなかったが返事をした。
引き続き薬草採取に向かおうとした際に、ハンバーグライスパンを渡された。
「薬草採取だろ?もう少し着くのにかかるから食べながら行け。俺が教えた通りの薬草を持ってくれはいいからな。」
僕は国に帰る友に手を振りハンバーグライスパンを片手に食べながら向かった。
リアル冒険者の日記 ドラエナ @doraena4753
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