11アンジュ15歳になる
色々あった5年前から早くも月日が立ち私もついに王立学園に通うことになったロイド君とルシアちゃんももちろん同じく入学できた今回首席は私だったらしいでも次席は殿下だったらしく凄く悔しそうに私の上を目指したらしいのだ!がなんとかくらいついてますよー!点数差はたったの1点だったのだから殿下のあの日の決意が伝わってくる。あれからというもの婚約者ではないものの何かと殿下と会うことが多くなりよくお茶を嗜むようにったりしたものだ。ロイド君は殿下にライバル宣言され剣術で何度も試合を挑まれている。殿下の予測付かない剣戟はおそらくタークスのお兄さんたちが教え込んだんだろう最早王国一番と言っても良いくらいの剣の強さを誇っていた。ロイド君の剣筋はいつしか殿下ソックリになりアレフ兄様が時折悔しがっていた。私はというとあれから変わることなく勉強だけひたすら頑張り剣術はばぁちゃんのしこみのお陰で一般男子より強いまぁ魔力はチートなので何度も小さい頃に使っていたおかげで増えておりチートまっしぐらである。今回学園に通うこともあり王都にあるエトワール邸に丁度向かっていた。シン様とココアはの日本の頃の元サイズに戻ってもらい王都邸に連れてきているアレフ兄様の差金である屋敷の中にフェンリルが!!作戦らしい‥意味分からない。勿論ロイド君とルシアちゃんもエトワール邸から通ってもらうことになった。
おかしいのはエトワール邸の前に既に王家の馬車が止まっていること。急いで馬車を降り王家の馬車に近づくと中から殿下が楽しそうに降りてきた。だいぶイケメンに育ってくれてありがとう。と心のなかで感謝した。
「待ってたよアンジュ!あの兄上殿がとう遅らせたのだろう?」
「殿下先週ぶりでございますね、これから私達はここ、エトワール邸より学園に通いますわ。アレフ兄様は時期当主として領地に留まるようお願いしてまいりました。」
「やはりついてくる予定だったのだろう?大変だな」
そう言ってくすくす笑う殿下にルシアちゃんはすかさず間に入ると「立ち話なしもなんですので屋敷の中で歓談されるのがよろしいかと」と殿下との会話をさえぎってきた。この遮り方アレフ兄様を彷彿とさせるのは気の所為だと思いたい。殿下が少し狼狽えていたなんか違和感を感じたようである。まさかルシアちゃんアレフ兄様に仕込まれてない?
「さぁアンジュ屋敷に案内しておくれ」
「殿下そう言ってますけど先週もたっぷり見ていらっしゃいますよね?」
「お待ちください。先に我々から安全確認をさせていただきます。」
「待ってたぞアンジュ!」
中からなんとそこには居ないはずのおアレフお兄様が豪快に扉を開い出迎えてきた。
「な!っアレフ兄様!?」
「初代様にお願いして通路を開いてもらったのだこれで毎日会えるぞ!」
「何してるのよはーちゃん!」
「お祖父様何してくれてるんですか!?」
私と殿下のツッコミなんのそのはーちゃんが手をヒラヒラさせて面白そうに見ていた。
ン
『ねーちゃん何着ても似合うなー制服似合ってるよ』
「ありがとう!」
『今日はちょいと伝言頼まれてな、料理長からぜひ師匠に会いたいってよ』
「先週も会ったではないですか?その時追加で色々教えたはず、」
『良ければ会ってやってくれ』
宮廷料理人なのだからもっと自信持って調理してもらいたい。私はそこまで暇じゃないのにね子供の頃と違って時間が融通効かない。
「殿下、入学式後のパーティー参加されますか?」
「あぁ、その件も含めて迎えに来ようかと思い話そうと思ってた。後、ぜひとも受け取って欲しいドレスとアクセサリーを見繕ってきた。」
「あ、ありがとうございます。殿下私も準備してありまして是非とも見ていただきたく」以前にもしあわせることになったら服の色はターコイズカラーと決めてたんだよね。装飾品は淡い青が良いとなってでは服の色は濃い目の色にしようと小さいながら二人でこっそり話し合って決めていた。
「俺ももうすぐ剣聖の称号が手に入りそうなんだつぎの式典には間に合いそう」
「殿下は本当に実現なさいましたね。素晴しいです
」
「殿下の剣筋はわかりませんからね、実際戦っても剣聖というか勇者と言っても違和感ないと思いますよ。」
「いや、ロイド勇者はお祖父様だからお祖父様超えないとむづかしい。」
「確かにはーちゃん以降勇者が現れてないものねちなみに私は勇者じゃないわよ?」
「アンジュ様もだいぶ剣戟お強いですよね?」
「この間はーにちゃんに負けた。」
「まず渡り合えてる時点で相当お強いですよね」
「聖女にいらないスキルでしょ?」
「剣戟も強い聖女‥‥」
何やらぼそっと呟いた殿下が考え始める。
「剣聖じゃ足りないか?お祖父様に稽古つけてもらうか?」
「あの?殿下?」
「アンジュからも頼んでほしいでほしい!お祖父様に稽古つけてもらいたいことを!」
「大丈夫ですよいつだって相手してくれるはずですよ?」
いいかげん覇者を移動しないと目立ち始めているため屋敷の敷地内荷馬車をすべて迎え入れエトワール邸に入ることにした。本当はデパート似とでも行こうかとおもっていたのだが、こんな状況でデパートで殿下と一緒に同一色のドレスなんか購入したら何があるかわかったものじゃない。
「今日の予定が潰れてしまった・・・」
「アンジュ?」
「アレフ兄様とはーちゃんのバカ・・・」
すごい拗ねてると殿下が心配そうに覗き込んで頭をポンポンとしてくれた。
「ドレスなら用意しておくよ前言ってた色だろう?」
「殿下・・・ごめんなさい。」
きっとこれからから先が思いやられるとふと思った。すごいがっかりしてると側にいた殿下がアレフ兄様とはーちゃんに説教しだした
アンジュが本当に大切ならもっとアンジュを1番に考えるべきだ!!お祖父様!申し訳ありませんが!アンジュにもう少し自由を!」
「殿下・・」
すごく嬉しすぎて涙が出そうになる。
なんか1番格好良く、この中でまともだからだろうか?
小さい頃に殿下には何度も言われてきた
「アンジュの為ならなんだって今の自分で出来ることをするよ」
「アンジュは笑顔が可愛いから笑顔でいた方がいいボクが出来る範囲でアンジュの笑顔を守るよ」
最早これで婚約者じゃないなんて、これは前世でよく観た女性向け恋愛もののヒロインルートってやつかしら?前世でもこんなに言われて私の事を一番に見てくれる人はいなかった。
「アンジュも顔を上げて、・・そうわらって」
そっと私の顔に手を添えて息がかかる距離で、殿下が困り顔で私を励ましてくれる。あの5年前からずっとこんな感じでいつも殿下とずっと一緒だった。真逆ここまで私と殿下5仲良くなってると思っていなかったのか、アレフ兄様はショックをうけてあたまをおさえていた。ロイド君がアレフ兄様が倒れない様に必死に抑えている。そこに空かさず冷やしたタオルをアレフ兄様の頭に添えるルシアちゃん
「アレフ様一先ずエトワール領の屋敷に戻られたら如何ですか?」
「悪い虫が・・・」
『重度のシスコンだなお前』
はーちゃんがアレフ兄様を連れて姿を消したのを見てエトワール領の本邸に運んでくれたのがわかった。
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