そわりと弾む、紺色の風景:お題『貼紙』
掲示板に夏祭りのお知らせが貼ってある。
この祭には毎年幼馴染み兼友人たちと三人で出掛けていたけれど今年は違う。今年は二人と一緒に行けない、と最初に断ったのは自分だった。
毎年、父が兄と屋台を出している。自分は手が空いた時に手伝うだけだったから、基本的には友人たちと祭を楽しんでいた。けれど今年、兄は帰省しない。だかは、一人でも大丈夫だと言っていた父を説得して店番をやることになった。
少し不安もあるけれど、それ以上に、楽しみでソワソワしている自覚もあった。……そして何より。友人たちもまた、これを機会にそれぞれ誰かを誘って夏祭りに来るらしい。
「楽しみだなぁ」
明日はきっといい日になる。そんな予感がした。
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