葉書に添える、爽涼色の風景:お題『切手』
今年もまた一通の葉書が届いた。
毎年この時期に届く便りは、大学時代に世話になった先輩からだ。どうやら七月になると天文好きな後輩のことを思い出すらしい。
暑中見舞いには少し気が早いその葉書は、先輩の彼女が撮った星空写真に一筆したもので。毎年違うシリーズの星の切手が貼られ、わざわざ風景印を捺す辺りに先輩らしさが覗える。
返事は毎年、友人に暑中見舞いを書くついでに書いている。二人に暑中見舞いを送るためだけに毎年葉書とその夏のグリーティング切手を新調するのは、存外この習慣を気に入っているからだろうか。
決まり文句と近況を一言。最後に宛名を書き、そして、夏空の切手を貼る。
今年もこちらは変わりなく過ごしている。
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