第21話 亜空間の説明に苦慮

ーー 亜空間をダンジョン化と言う話しでいいよね


亜空間の人口増加と製品の高騰で俺は亜空間の取り扱いについて考えていたが

「そうか亜空間は特別な空間でこの世界と繋がっているのだからダンジョンと同じではないか。俺がダンジョンマスターみたいなものなので国王にはダンジョンコアを偶然作ることができ新たなダンジョンを作ったが俺しか管理ができないと答えておこう」

亜空間の存在理由を見つけた俺はその線で根回しを行い無事

「人口ダンジョンを作った賢者」

と呼ばれるようになった。


王家が俺のダンジョンの視察に来た。

当然税を徴収するためにその規模と生産性を確認したいと考えたのだろう。

しかしこのダンジョンには出入り口を好きに変えられると言う特性があるよって無理難題を言い過ぎれば俺は他の国に出入り口を作ることになるので、無理は言うまいもし何か王国が危機に瀕した際に避難場所にできないかと言うことぐらいだろう、それについても対応できるので問題ない。


亜空間の名前を決めた、

「ダンジョン・グリーンアースと言うのが正式名称で略してダングリの街である」

これからダングリでこの街は発展してゆくのだろうがこの世界の人には天国のように見えてくるだろう。


王家から王妃と2人の王女の3人が視察名目でグリーンアースの街に着いたのは10日後のことであった、シルバー辺境伯の屋敷で2日ほどもてなしてダングリの街に出発した。


「この大きな門を通るとダンジョンなのですね」

王妃が確認するように聞いてくる

「はい王妃様その通りです、ここから先は別の世界と言えます本日は始まりの街を通過してダングリの街まで行きます」

と答えると、それを聞いていた王女が

「はじまりの街?ダングリの街?・・幾つ街があるのですか?」

と聞いてきたそうだろうそこまで大きと思わないだろうなと思いつつ

「ダンジョンとは不思議な空間で縦に階層があるものや奥に階層があるものがあります、ここは奥に広がるものでそれぞれが街を作っております」

と答えると

「ダンジョンが拡大中なのですか?」

との質問に

「拡大は止まっていると思いますが誰もは端まで行っていませんので広さの規模がわかっておりません」

と答えるとさらに

「そこまで広い空間なら国すら作ることが可能ではありませんか?」

と鋭い意見

「広さ的には可能かもしれませんが終わりがいつか分からないのであればそこなで未来を見る事は難しいかと」

と答えると

「それもそうですね」

と呟いていた。


始まりの街に着いた一行は馬車で街を通過しながら

「何て清潔で綺麗な街並みなんでしょう」

と王女が言うと

「そうですわね私もこんな綺麗な街並み初めて見ましたわ」

ともう一人の女王が応じた。


さらに馬車は進み夕方から夜にかかった時刻にダングリの街が見えてきたところで

「あれは何ですか?昼間の様に明るいわ何故なの?」

と第二王女が興奮気味に叫ぶと

「本当ね、城壁もなく周りが広い堀の様な川の様なもので囲まれているのかしら」

と王妃が感想を言うので俺は

「ここでは魔物自体がいません。ただし動物は居ますので川の水を引き込み運河の様に街を囲み街の安全を確保しているのです。」

と答えると

「まー、魔物がいのいないのですか」

と第一王女が感心した様子で呟いた。


ーー ダングリの街にて


ダングリの街には迎賓館の様な施設を立てている、この様な来賓が訪れる事を考慮したもので現代日本の文明水準並みの設備を誇っている。


「この部屋はとても過ごしやすいですわね」

いち早く空調に気づいた王妃がそう尋ねる

「はいこの建物は年間を通し一定の気温と湿度に調整しております」

と答えると

「年間同じ温度・・・」

と呟いた、すると王女らが冷蔵庫に気づく

「これは・・・中が冷たいわ!あら、氷まであるの」

と言うので

「それは冷凍冷蔵庫と言います、上が氷ができるほど冷たく下は物を保存しやすい程度の低音です」

と言いながら俺は冷凍庫からアイスクリームを3つ取り出しそれぞれの前に並べると

「これが氷菓子と言われる物です」

と紹介し味見をさせると

「冷たー、甘ーい。何なのこのお菓子は」

と3人とも興奮しながら完食していた。


「今日はもう夜なので軽い食事をした後入浴してもらいますね、ここのお風呂は自慢のお風呂なので後でしっかり楽しんでください。」

と言いつつ食堂に案内しバイキング形式の夕食を披露した。見たこともない食材に料理の数々とても興奮していたが明日はもっと驚きますからと質問を受けずに、スクナ姉妹に後を任せた。


ーー 第一王女  side


私は今、王妃であるお母様と妹の3人で我が王国で1番実力があるシルバー辺境伯の新たな街ダングリの街に来ている。

始めダンジョンかした場所に街を作ったとの報告に王国の誰もが信じられないと思っていたが、私はある確信を持って存在を疑わなかった。故に今回視察の任に立候補したのだった。


しかし予想以上というか想像もつかないというか夢のような街を目の前に言葉を忘れたことの数々、今まで生きてきた中でこれほど驚いたことがあっあでしょうか。


始まりの街になるものも通過しただけですがとても綺麗で過ごしやすそうだったしこのダングリの街は夜でも昼間の様に明るく建物が天をつくほどの高層の建物が幾つもあり、中も見たことがない物ばかりで驚きの連続だった。


私も一国の王女である自信がこの地では全く役に立たない。自慢のお風呂と言われて入ったがその大きさシャワーという道具にジャグジーという泡の風呂や温泉という物、全てが初体験しかも液体石鹸や髪を美しくするリンスなどの皿のは風呂上がりの肌ケアーとても気持ちがよかった。明日の朝も入りたいがと考えていたら風呂は24時間入ることができると言われてまた驚いた。


食事についても見たこともない調理方法はもとより氷を使ったお菓子など驚くのが疲れるほど。明日もまた驚きの連続だと思い早く寝ようとベッドに入ると絵も言われぬ寝心地に雲の上かと思えるほどの軽い寝具、気づくと朝になっていました。


今回私はシルバー辺境伯の人となりを見て輿入れしようと考えていますが先程風呂に案内した姉妹が今のシルバー辺境伯の夫人らと聞きました、先ずは彼女らと親しくなうのがいいでしょう。



ーー そう言えばここでポーションを作ると5割増し以上の効果が出ることが判明


俺もあまりこのダングリの街にいるわけではなかったので気づかずにいたが、俺がここでポーションを作ると効果が5割マシで現れることが判明した。

ポーションは全て作れるので鑑定しておけば良いのですが問題は化粧品の類です。女性用の保湿剤や化粧水さらには肌の状態を若く保つ効果が期待できる化粧品を作ると効果が期待できるではなく効果があるものが出来るに変わったのだ。

今回王妃に使ってもらうと驚きの三人姉妹に見えるほどの効果がただどのくらい続くかは分からないが使っている間は効果がありそうで王妃からは

「これは是非私に送ってくださいね」

と強く要請された。


今後はここだけのみの効果を歌い観光地化することも可能かもしれないがもう一つぐらいそれ用の街を作るのも良いかもしれないな。


次の日から街を案内しながらこの街で製造している製品や食品を紹介しながら

「この街のものは非常に優れていますがあまりこの商品を外には出せません。それは外の世界の経済が無茶苦茶になるからですよってここの製品はこのダンジョン内に住むものか僅かばかりを外に出す程度と考えております。」

と言うと

「確かに個々の製品が外に出れば同じ様な製品は売れなくなりますわね」

と第一王女が言うと王妃も頷いた

「故に新たに街を作り女性の生まれ変わりの夢を実現する街という意味で、シンデレラ城というなの美容に特出した建物や宝飾品やスイーツを食べられる店を揃えようと考えています、是非王妃様方も完成の暁にはご利用お願いします。」

と言うと

「「「是非に!」」」

と答えてくれた。


5日ほど滞在していたが王妃様方はダングリの街をでて王都へ向かわれました。


そして俺はと言うとそう、もう一つの街づくりを始めました。

女性は皆お姫様の様に扱われる事を夢見ているのです。

それならそれを実現することができる街があっても良いでしょう、そのコンセプトでシンデレラ城を作り始めました。

色入りなタイプの城を8角形の頂点に置きそれを道で繋ぐ中心には宝飾や洋服などの店、それぞれの城の周りにそれぞれのコンセプトに合わせた料理やスイーツの店を配置し泊まった城以外の城には行けないように工夫すると、次はあのお城にとリピーターが出ると考えた。さらにお風呂とセットに美容のサービス更には写真による姿を写した絵を少しばかり修正して、プレゼントすれば見合い写真用の絵に早変わり。これどこない女性がいたら見てみたいと思いつつも俺は物作りに邁進したのだった。



街づくりをしているとスクナが現れ

「旦那様、従業員や店の配置など私たちに任せてもらえませんか、考えがるのです」

と言うので

「それは良かったは女性の目から見た街づくりを目指したかったから任せるよ」

と答えて続きは任せることにした。


王妃様などが視察に来られて2年後、女性のための女性によるシンデレラ城の完成である、

俺は温泉の掘削や魔道具の美顔器製作と若返りの美容液などの作成でかなりの時間を過ごした、お陰でスクナやカクナと仲良くできたのがよかった。



ーー お披露目に日


事前に宣伝していたためシンデレラ城への申し込みがすごいことになっていた、8つあるシンデレラ城で対応できるのが一度に10×8で80人、対応する女性職員がそれぞれに3人ずつと売り子で約500人かなりの雇用を産むことができたがその教育も大変だった。


この専門職は「エステシャン」と言う名前で働かせたら今や若い女性のなりたい職業ナンバーワンになったとか。


半分の城に貴族を残りに裕福な市民を今後落ち着いてきたら一般市民も利用できる施設も作っていくつもりだ、早速お越しになった王妃様が先頭でやって来られた。


「お待ちしておりました王妃様。これより先は男子禁制の場所ゆっくりお楽しみください」

と挨拶して見送った。


さて女性専用の街の次は当然男専用の街でしょう。同時進行で俺は離れた場所に男の街を作り上げていたその名もピーターパン城である、ここは酒と料理とギャンブルが主な男の夢の街。

始まりの街からそれぞれ違う道でそれぞれの街に向かうが連絡が取れるよう有線電話を引いてあるので待ち合わせや話し合いは問題ない。

女性は美を男は欲望をこのコンセプトで夢のひと時を過ごしてもらう当然長逗留は禁止で最長30日、これ以上は元の世界に戻りたくなると考えたからだ。


そしてこちらには王国の国王が来ました。当然なのかなと思いつつもVIP用の城のスーイートルームにお泊まりいただきここでの事は他言無用の夢のひと時ということで、3日ほど過ごしてもらったがかなり満足していたようで毎年来ると言って帰っていった。


ただ帰りに一言気になる言葉を言っていた

「近いうちに家族として会えると良いな」

と言う呟きだ、どう言う意味だろう。


500人からなる女性専用の街の従業員と男の街の従業員同じく500人を住まわせる家を街から30分ほどの場所に団地のような感じで用意した。そこにも日用品から食材や料理店に娯楽施設を準備しているのは当然でこれが就職希望ナンバーワンでなかった苦労していたと思うが毎年のように希望者が来る状況で外の街の施設にも最近は派遣し始めた。


ダングリの街の中で栽培した葡萄や麦それとトウモロコシに芋や米などで作る酒はどれも絶品で、作れば売れる状況で耕作地の拡大と酒造りの職人の養成も凄いことになっている。

魔蜘蛛から取った絹糸も素晴らしく魔蜘蛛を大量にティムして生糸を作っている、村が幾つかありそれを織り布地を作る村もできている。

いくつかの工程を分からなくするために村単位で囲い込むのと、安定した買取額で十分な報酬を保証し時々遊び用の街に招待するとストレスも解消され全て丸く収まるのが今の状況だ。


ガラスや陶器製品についても職人を育てておりダングリの街の食器や窓はすべて個々の製品が使われている。ダンジョン内(亜空間)では天候の変化が少なく災害の心配がないためガラスを多く使った建物が多くひときわ目をひいている。


亜空間の空には12時間おきに変わる月と太陽があるがそれぞれ疑似のもので本物でないが明るさを変えることで特に問題は感じない。


最近海についても開発中で少し暑目の気温を再現した地域で海水浴や海のレジャーを満喫することも計画中である。


お陰でダンジョン内に街が

・始まりの街  2

・ダングリの街 1

・女性の街   1

・男性の街   1

・従業員の街  2

7つあり村も10個ほどある、今後も海や山などに街を作る予定であるので鉄道を引いて列車の旅も面白いかもしれない。



ーー 第一王女が押しかけてきた


ジーノとセリナから連絡が来た、二人は教会と貴族対応を任せているのだが

「以前からスクナ、カクナより聞き及んでいた第一王女のシルキー様が私たち4人に会いたいとお越しになられ、旦那様の元に降嫁したいと言われました」

とセレナが第一王女の目的を話してくれたそして

「私たちとしてもキグナス王国の王女が降嫁してくるのであれば今後の国内の政敵も非常に少なくなるだろう」

との見通しを話してくれた、それ以上に4人と非常に気が合い問題ないと彼女らは思っている模様でそこに俺の意志は存在しない、

「分かった日取りなどを決めてくれ」

と一言言ってその話は終わった。


国王から正式な使者が訪れ第一王女が降嫁することが決まり、俺の爵位も辺境伯から侯爵に格上げとなった。

王都とダングリの街で披露宴を上げ用としたらダングリの街だけで良いと言う話になり王国の半分以上に貴族が集まり披露宴となったが、祝宴は10日ほどに渡りお祭り騒ぎであった。


こうなると外交についても俺に丸投げの状況が見え出した。周辺諸国に俺の名前と実力は知れ渡っており争うより共存を申し出る国ばかり、お陰で周辺の魔の森をあらかた制覇するとドラゴンの方から俺日会いに来た。



ーー 古竜との会合


この世界の魔物というか生き物の頂点に竜がいるのだが竜にも序列があり

・亜竜→幼竜→若い竜→成竜→属性竜→古竜→原始の竜

と続くその上から二番目の古竜が俺に会いに来たのだ、

「シルバーという人間はお前だな」

ある日突然、不思議なオーラを纏う男が現れた。鑑定すると古竜の変化した姿とわかった

「古竜が俺みたいな人間に何ようですか?」

と問えば

「女神から聞いた、今後この世界をお前に託すとなそこで頼みだがお前の世界にいく匹かの竜をすまわせてくれぬか?」

という申し出であった。

「どんな姿で何匹ほど」

と聞けば

「古竜と属性竜で7頭ほど姿は人から見えるとこでは人の姿で暮らそう。特別に竜の巣を作ってもらっても良いが好きにすれば良い」

というので

「人の姿で過ごせるならばいいでしょう、竜の巣も条件を言ってもらえればそんな環境の場所を作りますよ」

というと大層喜んだ、目の前の古竜は原始の竜の直系で名をブルーノという。


それから俺は属性竜の住処を街から離れた場所に作り始めた

・火竜は火山の中腹に

・水竜は大きな湖の底に

・風竜はテーブルマウンテンのような高さ1000mほどの場所に

・土竜は険しい山裾に

・氷竜は北の険しい山の頂に

・雷竜は空飛ぶ島に

・古竜はダングリの街の脇に富士山のような大きな山を作りその頂上と麓に竜と人の姿で住める家を造ってやるととても喜んでくれた。


俺は属性竜たちにある仕事を依頼した。この世界が気候の変化が少ないそこでそれぞれの竜たちに四季を感じらせることができるほどの気候の変化を依頼したところ快諾してくれた。



次に妖精が現れた。


ーー 妖精種の誕生とその目的


竜を住まわせてしばらくすると俺の魔力だけでなく竜たちの魔力が混じり合ったためか突然、精霊種なるものが発生し始めた。彼らは基本この亜空間から外には出ることができないのだが、この中ではかなりの力を使うことも可能になる。

先ず水、風、土、火の原始の精霊が誕生しそれぞれが眷属を生み出した。


それぞれの原始の精霊は発生すぐに俺の元に集まりこれからこの世界の安定に努めると宣誓しそれぞれに適した場所の住み着きだした。


次にここで生まれた人種が外に出られないことが判明した。どうやらここと外が別世界であることが原因で俺が認めれば出入りは可能になるようだ。

次にここで生まれる精霊亜種であるエルフやドワーフそれにケットシーと呼ばれる精霊に近い種族も自然発生的にある程度の数が生まれた。不思議なことだがそれが事実だ、これら用の街も作りながら棲み分けをしていたが争うことはないようだった。


人間種の増加はいまだに続いているが、ここらで入植は止め自然増加に任せることが望ましいと考えた俺は、キグナス王国及び周辺国にその旨通知し観光以外の入国を禁じた。


未だに苦しい生活から逃げ込む者がいることから外のグリーンアースの街のそばに同じくらいの規模の街を作りそこに入植させたが、いつまでも受け入れることは不可能であることからある程度手に技能を持ちそこそこのお金を稼いだものは外に出るよう指導することにした。


我が領の産業は他国からするとはるかに発達した技術であることからその技術者の受け入れは非常に良い待遇で行われることが明らかで、今なら引く手数多であるよってしばらくは技術の出し惜しみをしながら需要を高めていきたいと考えている。


ーー エルフとドワーフの存在意義とは


精霊の眷属や精霊亜種の発生からその存在意義を考えた俺、それぞれを観察するとエルフは森を好み狩や薬草栽培から薬作りに特化しているようで、ドアーフは土関連の作業すなわち鍛冶や酒造りなどが得意なようだったのでそれぞれの代表者に棲み分けと役割を言い渡すよう喜んでそれらをやり始めた。


エルフ用の森を幾つか作り大きな世界樹のような木を育ててその木を中心に森を守るよう命じた、ドワーフには火の山や鉱物の多く含んだ山や土地を与え半地下暮らしを命じたが特に文句を言うこともなく黙々と従っていたが酒を飲むときだけがはめを外ようだった。


エルフの代表が突然ハイエルフに種族替えしドワーフの代表がハイドワーフにそれぞれ進化した形になった。


この状況を見ると外の世界のエルフやドワーフたちはこんな形で生まれて増えた後ゆっくりと増減を繰り返したことがわかるし長命の理由も分かった。


そしてさらに新種族リザードマンと竜人族が生まれたこれはドラゴンの影響が強いようで竜信仰がある、中にはドラゴンに一時的に変化するものも現れた面白い種族だ。


この調子では魔物が発生し外の世界とあまり変わらなくなることが予想できたことから魔素の集まりやすい場所の観察が必要と思われ精霊の眷属らにその任を命じた。


魔物が発生する可能性を捨てきれない以上警戒する必要が出てきたので街や村を囲む城壁の建設を始め出した。今のうちから各種ギルドを設立しすぐに運用できるようにすると共に冒険者については、外の世界でレベル上げや経験を積んでもらうことにした。


ふと目に見えないところが気になり始めた。海に向かうと水の精霊に海に中に新たな種族の発生を確認させると居ました。セイレーや人魚族に蟹に似た攻殻族と呼ばれる者と鯨や鮫などの大型から肉食の魚まで増えていて海に中も監視する必要性が多分にあった。



この確認中に俺は外部からの悪意とも取れる魔力を感じた多分外からの出入りの際に邪神などの影響を受けた生き物が、紛れ込みだし魔物の素となる生物が土着し始めたと考えられる

「またしても邪神の嫌がらせか」

俺は吐き捨てるように呟くとその対応を考え始めた。



ーー 外の世界は大きな岐路に立たされていた


亜空間の建築や新種族の振り分けなどで大忙しの俺は外の世界の情報があまり届いていなかった。

ある日外の街にいる妻二人から

「旦那様こちらでは世界的に気候の変動があり災害的な食糧不足が予想されています」

と連絡を受けた。

そこで外の世界に戻ると日照りに干ばつ水不足と農業を中心に大きなダメージが予想される天候と病気の蔓延が憂慮されていたそこで

「グリーンアースの食料と薬、足りなければダングリの物も出すので各国宛にその旨通知しておいてくれ」

と言いつけ亜空間の食料増産を行い出した。この空間は俺の意志でかなりのことが可能なので暫くは災害用の食料貯蔵庫になってもらおうと考えていた。


キグナス王国の国王からの使者がそうしている間に訪れ

「シルバー侯爵にあってはこの度の災害級の事態に対し食料及び医薬品の供給を命じるとおおせつかりました」

と命令書を見せた使者に

「シルバー侯爵に承りました既に準備は済んでおります必要量と配布先の指示をお待ちしております。」

と答えると使者もほっとした顔で王都に引き返した。


俺は王都に向け馬車を走らせた。道道災害の状況が見えてきたかなりの悪天候のようでこれも邪神の嫌がらせであろうと思えた。


王都に着き王城に上がった俺は国王に拝謁し状況を確認した

「忙しい折に手間をかけさせた、しかし事は重大で我が国すらもこのような状況他国では想像以上と思われる」

との言葉に

「分かっておりますここにある程度の食料と医薬品を持ってきましたお納め頂き余った分はどうか他国に援助を国王の名でお願いします。また追加分も定期的に届けさせますので各国から人を呼び支援品の配布をお願いしてもよろしいでしょうか?」

と言うと

「ありがたく使わせてもらおう」

と笑顔で答えてくれたもれは収納からかなりの量の物品を倉庫に収め関係者に厳格な管理を言いつけた

「後から我が領の支援物資の横流し及び着服の判明したものは身分のいかんにかかわらず処罰する」

と言い伝えると震え上がるように了承した。

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神と邪神の喧嘩に巻き込まれた男が異世界に放り込まれて無双する物語。 モンド @mondo823071

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