第2話 新天地と2人姉妹

ーー 新天地での人生の始まり。



 荷物の手提げバッグを開いて荷物を確認する。


中身をと考えながら手を入れると頭の中に


 手提げバッグ(不壊 収納大 神器)


 白金貨1000 金貨1000 銀貨1000 銅貨1000

 片手剣1 (不壊 ※※ 神器)

 両手剣1 (不壊 ※※ 神器)

 ナイフ1 (不壊 ※※ 神器)

 小盾1(不壊 ※※ 神器)

 大楯1(不壊 ※※ 神器)

 パン1000個(無限)

 水筒1(無限)

 干し肉1000kg(無限)

 ベーコン1000kg(無限)

 芋1000kg(無限)

 葉野菜1000kg(無限)

 塩100kg(無限)

 胡椒1000kg(無限)

 砂糖1000kg(無限)

 小麦粉1000kg(無限)

 米1000kg(無限)

 ミルク1000L(無限)

 卵1000個(無限)

 バター1000kg(無限)

 油1000L(無限)

 ローブ1(不壊 ※※ 神器)

 ロープ1000本(無限)

 薪1000個(無限)

 テント1張り(不壊 ※※ 神器)

 寝具1セット(不壊 ※※ 神器)

 テーブル1・イス5(木製 無限)

 生活用品各種(望みのまま)


と表示された。


何も考えられないまま思考を停止し移動。


頭を切り替えて適当な場所にテントを出してみると、手提げバッグの入口より大きなテントがスッと出てきた。


そのまま勝手に広がり設置終了。


中に入ると見た目2〜3人用のテントなのに10畳くらいの広さの奥に扉が5つ。


一つずつ開けるとトイレ、浴室、キッチン、居間と寝室に分けられていた。


寝室はベットが5つ置かれてあったし、居間には3人掛けのソファーと2人掛けのソファーにテーブルが置かれてあった。


5人用のテントということだろうか?空間魔法でもかかっているのかもしれない。



 見張りがいないと1人じゃ寝られないと思い、もう一度設置したテントを鑑定すると。


[視認性妨害大 魔物用結界大 登録者以外侵入不可]


と表示されていた使用者はシルバー=グリーンアースになっている。



薪を出しかまどを準備してキャンプの用意は終了。


火を付けるために薪を見ながら

「ファイアー」と念じると

「ボッ」という音と共に炎が飛び出て薪を消し炭にした!


もう一度薪を準備し小さな炎をイメージしながら念じると、

今度は薪が燃え出すにとどまったすると


「スキル 火魔法1を習得しました。」

「生活魔法を習得しました。」

「無詠唱を習得しました。」


とメッセージが流れた。


・・・こんなに簡単で良いのか?


と思いつつもバッグから鍋とまな板ナイフを取り出し、芋と葉野菜それに干し肉を切り分けて鍋に水と一緒に煮込む。


塩胡椒を適当に入れて味付けをして出来上がり。


テント内の居間のテーブルの上に鍋を置くと、皿とスプーンとパンを用意して食事を始めると意外と美味く満足できた。


しかし予想以上に多く作りすぎたか、かなり余ってしまった。


どうしようかと思っていると頭に。


[侵入者です、人族の子供2名の接近を感知しました。]


と流れて


[スキル 索敵を習得しました。 気配察知を習得しました。]


と続けて頭に流れた。



直ぐにテントの外に出ると火の元に、10歳位と7歳位のみすぼらしい格好の女の子がいた。


テントから出てきた俺に驚きながらも姉と思える女の子が、妹を庇うように立ち上がると


「怪しい者ではありません。村が魔物に襲われ逃げてい来ました火に当たらせてください。」


と頭を下げた。俺は


「怖い思いをしたんだろう。怪我はないか?腹は空いていないか?」

と尋ねるすると


「ありがとうございます。私はスクナ、妹はカクナと言います怪我はすり傷程度ですが何か食べ物があれば妹にいただけると助かります。」


と自分もお腹が空いているだろうに、気丈に振る舞うスクナという姉に。


「丁度作りすぎたか料理が残っているが・・・その格好では・・・そうだ風呂に入れてやろう。

こちらに来なさい。」


とテントの中に手招きしたが、小さなテント内に誘い込まれることに、危機感を感じたらしい姉妹は身体を硬くしていた。


「勘違いさせたようだね。これは魔法のテントだ中を除いてごらん。」


と言いつつテントから離れながら姉妹を登録した。


姉スクナが注意深くテントに近づき中を除くと


「あっ」


と声を上げ俺に向かい頭を下げて

「すいません。疑うようなことをして。」

と謝った。


テントに2人を入れると「まってて」と言いつつ浴室の扉を開けて風呂の準備を始めた。


バッグから入浴用品とタオルを取り出し子供用のガウン2枚も取り出すと、2人を手招きして入浴方法を教えてから扉を閉めた。


2人が入浴している間に居間のテーブルの上を片付け、2人の食事の用意をする。


ついでに子供用の下着と洋服をバッグから取り出し、置いておくと声が聞こえてきた。


「すいません。お風呂上がりました。」

と、居間から出るとガウンを着込んだ2人が、着ていた服をあらっらみたいで濡れた衣類を手にしていた。


そこでテントの外にロープで物干しを作り服を掛けさせた。


居間に戻り食事をするようにいうと2人は目を見開いて料理を見ながら、


「魔法使い様ですか?こんな食事をいただいて良いんですか?」

と聞いてきた。


この世界の常識のわからない俺は

「しばらく1人で暮らしていたのでこの世のことがわからないんだ、良かったら食事の代わりに教えてくれると助かるんだが。」

と言うと


「それくらいなら大丈夫です。ご飯いただきます。」

と言って料理を食べだすと涙を流し始めた。



多分ここまで来るのに苦労しただろうし、家族の安否も心配なんだろう。

と思いつつミルクをコップに注いで2人に勧めた。



妹カクナは、

「お姉ちゃん美味しいね。こんなパン初めて、ミルクも美味しいね。」

と言いながら方張っていた。



食事が済むのを待って用意した服を2人に渡し着替えるように言うと寝室に案内した。


「一緒の部屋で寝るのは嫌かもしれないが、寝室がここしかないんだ好きなベッドに寝ると良い。」

と言うと


「ありがとうございます。」

「お兄さんありがとう。」

と言ってくれたので寝室の扉を閉めて、焚き火のところに腰を下ろした俺だった。


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