第24話 出会った四人の女の子について
桜井さん何かと色々とあったて先に出て行った後、俺は鹿島さんと一緒に帰ろうと誘ってみたんだけど、鹿島さんは顔を真っ赤にしながら一人で教室から走って出て行ってしまった。 なので俺も今日は一人で帰る事にした。
(うーん、最後に桜井さんに何か言われた事を気にしてるのかな?)
いや桜井さんに何を言われたのか知らんけどさ。 そんなわけで俺はしょんぼりと帰宅し終えたあとは自分の部屋でのんびりとしていた。 まぁせっかく貞操観念が逆転している世界だし、思春期男子な俺としては出来る限り早くに女の子とえちぃ事をしたいなと考えていた。 ということで早速俺はこの二日間で出会った女の子達の事を思い浮かべていってみた。
「さて、と……」
まず一人目の鹿島さん。 めっちゃ可愛くてエロい事に興味がある思春期女子だ。 タイプ的には元の世界の俺のような感じなので一番わかりやすい。 要はエロい事に興味津々なんだけど、自分から行動する事は出来ないヘタレ童貞だ。 だから元の世界の俺が“こんな都合良い女子いねぇかなぁ”って常日頃から妄想していた行動を取ってあげたら良いんじゃないかな。 いや知らんけど。
続いて二人目は日笠。 ボーイッシュな見た目で素直なわんこ系女子だ。 エロい事には興味津々だけど、やっぱり後輩目線からしたらそういう話題は出しづらそうだ。 俺が“都合の良い男”のように振舞っても日笠はからかわれているだけだと思っている節もあるようだ。 俺からちょくちょくエロ話を振ってはいるけど、まだ今のところは上手くはいっていないかな。 もう少し日笠の方からアクティブな行動をしてくれるようになってくれれば一気に進展しそうな気はするんだけどな……って感じだ。
続いて三人目は桜井さん。 陽キャでノリが良くてさらにドチャクソエロいギャルだ。 桜井さんに関しては会った時に「えちしよ」って言えばすぐにでもゴールさせてくれる。 もう出来る事ならすぐにでも桜井さんにお願いしたいんだけど、でも鹿島さんとの約束もあるから今は泣く泣く我慢してる最中です。
そして最後に四人目は姫子なんだけど……まぁ俺にとって姫子は口煩い小姑みたいな幼馴染だ。 こっちの世界の姫子はエロいのかどうかはまだよくわかってないけど、でも元の世界では俺がエロい本とか動画を見てたらすぐに怒り顔で説教してくる酷い幼馴染だった。果たしてそんな姫子がこちらの世界では思春期全開のむっつり女になってるかどうかはわからないけどさ……って、え?? お前幼馴染相手にも欲情出来るのかだって??
(いや余裕で欲情出来るに決まってんだろっ!)
よくラブコメ漫画とかでさ、男女の幼馴染は“家族”とか“姉弟”みたいな関係だから恋愛対象には見れないとかいう描写って結構あったりするじゃん? いやまぁそれは何となくわかるよ。 でもえちぃ関係は別じゃん? 口煩くてしょっちゅう喧嘩もする家族みたいな存在の幼馴染でもえちぃ事をさせてくれるってんなら余裕でやるに決まってるよ。 だって据え膳食わぬは男の恥って言うしさ。
という事で姫子に関してはまだエロいかどうかわからんけど、まぁでも思春期真っ只中だから大なり小なりどうせアイツもエロい思考を持ってんだろうな。 それに俺達はしょっちゅう喧嘩したりする間柄だから、普段の喧嘩中にエロ関連で挑発しまくればアイツは何だか勝手に自爆してくれそうな気がするわ。
「うーん、そんなもんかな」
以上、俺がこちらの世界で出会った4人の女子の振り返りだった。 あとは俺自身がちゃんと“都合の良い男”になれるように頑張るだけだ。 そのためにも……
「筋トレだけは怠らないようにしないとなぁ……」
俺の顔のランクは女子からしたらどうなのかはわからないけど、身体つきだけはドチャクソ評価されているのだから、この身体つきだけは維持しておかないといけないよな。 どれだけ俺が“都合の良い男”になりたくても女子からの需要が無かったらなることは出来ないのだから。 という事で俺は日々の日課に筋トレだけは欠かさずにやる事を決めたのであった。
「……あ、そういえば、駅前にジムが出来てたよな」
確か数ヶ月前に駅前にジムがオープンしたっけ。 仕事帰りのサラリーマンとか学生がぶらっと立ち寄って軽く汗を流せるというカジュアルな感じのジムだった気がする。
「えぇっと、確か……お、あったあった!」
俺はポストに投函されていたチラシの束からそのジムのチラシを見つけてみた。
―― 新規オープン記念! 二ヵ月間限定で一ヶ月1000円でご利用可能!
「へぇ、オープン記念で今なら安く利用出来るのか……」
お金がない学生の俺にとってはかなりありがたいな。 それにチラシから読み取った感じ、トレーニング機器や施設も結構良さそうな感じだ。 うん、これならコスパも良さそうだし、今度の休みにこのジムに行ってみようかな! という事で次の休みの予定も今のうちに決める事が出来たのであった。
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