第13話 本当の意味での初夜
お風呂で昇天を迎えた俺は、湯船に浸かりながら千陽とお互いのスキンシップを取り合い、充実した時間を過ごした。
のぼせそうになってしまうほどに火照った身体を、脱衣所で冷やしつつも、二人の情熱はまだ冷めやらぬ。
最低限身体を拭き終え、千陽の髪の毛をドライヤーで乾かしてあげてから、お互いにバスタオルを巻いた状態で、寝室へと向かった。
豆電球だけを灯した薄暗い部屋の状態にして、俺と千陽はベッドへインする。
お互い向かい合うように座り込んでから、どちらからからでもなく口づけを交わす。
そして俺は欲望のままに、バスタオル越しから千陽の形の良い胸元へ手を伸ばし、優しく揉みしだく。
千陽の吐息から、甘い声が漏れだす。
それだけで、俺の興奮はさらに増していき、胸を揉む力もキスも強引なものへとなっていってしまう。
激しくすればするほど、千陽の息も荒くなっていき、甘い声もさらに嬌声なものへと変化していく。
俺のスキンシップで、千陽が感じてくれていることが嬉しくて、さらにリズミカルに、かつ大胆になっていってしまう。
そして、我慢の限界を迎えた俺は、欲望のままに千陽の口へ舌を入れて絡み合わせる。
千陽も懸命に、舌をレロレロと絡め合わせるようにしてくれて、ぎゅっと俺の肩越しに腕を回してきた。
さらに密着度が増して、千陽のムンムンしたフェロモンが漂ってくる。
欲望のたがは完全に外れ、俺は目一杯の力でキスと胸揉みを続けて、ラストといわんばかりに、思い切り唇を押し付けて、胸元を鷲掴みしにた。
刹那、千陽はビクビクっと身体を震わせ、可愛らしい嬌声な吐息を漏らす。
グデーンと脱力してしまった千陽から唇を離すと、ツゥーっとお互いのよだれが絡み合い、お互いの唇から糸のように伸びてから、間へと垂れていった。
「はぁ……はぁ……はぁ……もう、強すぎ」
「わ、悪い」
「ううん、いいよ。その……凄く気持ちよかったから」
「お、おう……」
千陽の言葉遣い一つから、俺の欲望が迸ってしまいそうになる。
「ねぇ、元気……」
すると、千陽がシュルシュルと、身体に巻いていたバスタオルをはだけさせ、ありのままの姿になってしまう。
俺は無意識に、彼女の両肩を掴み、彼女をベッドに押し倒してしまっていた。
しかし、彼女は動揺するどころか、さらに扇情的な視線を向けて、こちらを見据えてくる。
「千陽……俺もう……」
「うん、いいよ。一緒に気持ち良くなろ」
千陽の誘惑の言葉が引き金となり、俺は理性を完全に失った。
そこから俺たちは、付き合い始めて三年目にして、初めての情熱的な夜を過ごしたのである。
そして、迎えた翌朝。
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