第12話 お風呂でのお楽しみタイム

第二話と第三話を分けたため、話数が一話分増えております。

内容は変わっていないので最新話まで読んだ方は、そのまま読み進めていただいて問題ありません!

では、本編をお楽しみください


――――――――――


本編


 脱衣所へと向かい、各々緊張した面持ちで服を脱ぎ合う。

 千陽がシュルシュルっと部屋着を脱ぎ捨てると、水色の可愛い下着姿が露わになる。

 ほどほどにある胸のふくらみにきゅっとしたくびれ、ボンっと丸みを帯びたお尻から突き出る、すらりとした健康的な太もも。

 服越しからでもなんとなく想像していた通り、千陽の身体つきは普通にそそられる。

 そんな、愛しの彼女の下着姿をじっくり観察していると、千陽が恥ずかしそうに自身の身体を両腕で抱いた。


「これ以上は恥ずかしいから、反対側向いてて」

「お、おう……悪い」


 俺は咄嗟に風呂場の方へと身体の向きを変えて、自分の服を脱ぐことにした。

 シュルシュルっと後ろから聞こえてくる衣擦れの音に、俺は期待に胸を膨らませてしまう。


「お、お待たせ」


 しばらくして、千陽からOKの返事が掛かり、俺は恐る恐る彼女の方を振り向いた。

 千陽は身体にバスタオルを巻き、頬を真っ赤にして視線を泳がせている。

 俺も俺で、タオルで秘部を隠してはいるものの、どこか熱にうなされたような気分になってしまい、胸がざわざわしてきてしまう。


「入ろうか」

「お、おう……」


 千陽に促され、風呂の扉を開けて中へと入る。

 浴槽のふたを開け、湯船からモワッとした蒸気が辺りに立ち込め、さらに身体が熱くなってしまう。


「ねぇ元気」

「な、なんだ?」


 俺が振り向いた途端、シュルシュルっと手に持っていたハンドタオルを離し、ありのままの姿になる千陽。


「なっ……⁉」

「どう……かな?」


 身を捩りながら、上目遣いに尋ねて来る彼女。

 勇気を振り絞ってくれているんだなということが、ひしひしと伝わってくる。


「とてもいいと思う」

「ほ、本当に?」

「あぁ、凄くきれいだ」

「も、もう……どこ観てるのよ。バーカ」


 そうは言うものの、千陽は満更でもない様子で口元をふにゃけさせていた。


「身体洗ってあげるから、座って」

「えぇ? でも……」

「いいから! 私がそうしてあげたいの!」

「……分かった」


 半ば強引に千陽に促され、俺は風呂椅子に座らせられる。


「それじゃあ早速、元気の身体を隅々まで洗っていくね」

「よ、よろしくお願いします」


 俺は緊張から、ピーンと背筋が伸びてしまう。

 後ろで、千陽がシュワシュワとボディーソープを泡立てる音が聞こえてくる。

 直後、ヌチョ、ヌチョと生々しい水音のような音まで響いてきたかと思うと、突如としてペチャリと、柔らかくて生暖かい感触が俺の背中を覆いつくす。


「ち、千陽⁉」

「えへへっ、元気君の身体を、私が今からおっぱい洗体してあげるね」


 ヌチャ、ヌチャ、ヌチャ。


 刹那、千陽の胸が上下にグラインドするように背中を上下し始める。


「うっ……ち、千陽……それヤバいっ!」

「どうかな? 気持ちよくなれてる?」


 気持ちいいどころか、すべてをすっ飛ばして、今すぐにでも襲ってしまいたい衝動に駆られてしまう。


「あっ……千陽待って、マジでちょっとタイム」

「ダーメ。元気には元気になってもらわないと……もちろん、そういう意味でね♪」


 小悪魔めいた口調で千陽が言い切ると、さらにスピードをアップさせてくる。

 背中と胸元が擦り合う泡の音、心なしかムンムンと香ってくる千陽の女性らしい匂い。

 俺の理性は、もう限界を迎えようとしていた。


「千陽……本当にもうヤバイから……」


 何かが身体の奥底から襲ってきて、意識が朦朧となりかけたところで、不意に千陽が動きを止めた。


「ち、千陽……? どうしたの?」

「んー? ちょっとねー」


 刹那、千陽の腕が前に伸びてきて、俺の元気へと手が伸びた。

 触れられた途端、ビリビリっと物凄い電流のようなものが俺の身体全体に迸る。


「よかった。ちゃんと興奮してくれてたみたいで。ねぇ……今度は、コレ、おっぱいで挟んであげようか?」

「えっ⁉」


 その魅惑的な言葉を聞いて、俺の身体はさらに硬直してしまう。

 俺の反応を見た千陽は、クスクスと余裕のある笑みを浮かべる。


「よいしょっと」


 千陽は立ち上がると、俺の前の方へと回り込む。


「うわぁ……立派だね」

「あっ……あんまりジロジロ見ないでくれ」

「えぇー? いーじゃん。減るものじゃないんだしさ」


 千陽がマジマジとリトル君を観察し終えてから、ゆっくりと自身の身体を俺の元へと近づけてきて――


 元気の元気が、その柔らかい感触に包まれた。

 瞬間、俺の元に今まで感じたことのない快感が襲う。


「どうかな?」

「さ、最高だよ」

「ふふっ……ならよかった。じゃあ最後まで、たっぷり今からご奉仕してあげるね」


 蠱惑的な笑みを浮かべた千陽は、ゆっくりと両手で持ち上げるようにして動かし始めた途端、俺の頭の中でプチンと何かの糸が切れるような音が聞こえた。

 そこから先は、よく覚えていないけど、俺は完全に快楽の沼へと沈んでいったのである。

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