第2話 緋羽

 俺は緋羽。高2。今、夏休み前最後のホームルーム中。


 先生が夏休み期間中の注意事項をさっきから3分くらいずっと言ってる。


 こういうのがあるから学校はイヤなんだ。


 俺は中学の頃から学校を休みがちだった。


 勉強ができないわけではない。運動も人並み。成績は、授業に出ていなかったから意欲・態度の項目では目をつむりたくなるが、テストは最低点数が100点満点中

87点。そんなに悪くない、と思う。


 だいたい、俺は勉強が好きだ。


 でも、学校は本当に無理。


 小学生の時、クラス替えで担任が変わった。どんな先生かと思って初日はわくわく

していた。どんなことが好きな人なんだろう。授業は楽しいのかな。スポーツとか

やってるのかな。当時10歳の俺の頭はカーニバルみたくなっていた。


 仲良くできたらいいな、とも思っていた。


 ダメだった。


 













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