法律の勉強は難解です

「映像を見ながらでかまいませんので続けます。」




 移り変わる映像が戦闘シーンに代わって、音が消されていても迫力のある命のやり取りに気を取られていてもお構いなしに話が進む。




「B級ライセンスを獲得後は1人でもダンジョンに入れます。Q型ダンジョンには1人専用のクエストもあるため必ずしも複数での攻略を推奨しておりませんが、L型ダンジョンには1人での攻略の際制限がかけられることもあります。それが武装関連です。」




 映像が消されて、剣や槍などが映し出される。




「武装、ここではと法律上定義します。護身用具にはライセンスにより携帯できる物が変わります。A級からC級武器に関してはA級ライセンスを所持しないとダンジョン以外持ち運びできません。D級武器はB級ライセンスを所持していないと持ち運びできません。もしこれを破るとライセンスのはく奪、実刑や罰金となりますので警備員を続けることができなくなります。ライセンスを持っていない場合は通常の『銃砲刀剣類所持等取締法』により取り締まられます。ここまでで質問はありますか?」




 最後に警視庁が作成した銃と剣の絵にバツ印がされたポスターを表示して質問を受け付けた。




「いいでしょうか?」




 東さんの挙手に手で続きを促した。




「等級に関しては一般の鑑定による等級でかまわないのですか?」




「そうです。これは公表されていませんが、スキルによる鑑定では、等級がわかりません。ですので、武装の素材、付与されている魔法等により等級が決められています。これは防具でも変わりありません。」




 ここで防具の画像に変更される。




「防具に関しては、と法律上定義しています。防具に関しては、ダンジョン外での着用に制限はありませんが、肩と胸の会社のワッペンをつけるところは今までの制服と変わりません。武装、防具ともに届け出に関してはライセンスを所持していれば免除されています。ただ、ライセンスに記載されなければなりません。」




 ここで、ダンジョンウォーカー作成の防具の取り扱いのポスターに代わる。




「スキルも同様にライセンスに記入が必須となります。スキルに関してはダンジョン以外での使用に関しての法律、通称『』により使用に制限がかけられています。とはいっても、ダンジョン外では火炎魔法も煙草に火をつけられれば良いくらいに弱くなってしまいます」




 そう説明しながら実演された魔法は、ライターでつける火くらいの大きさでしかなかった。

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