獣人・モフモフ・触りたい
「教育時間に関しては今まで同様、20時間となっています。内訳は基本教育が10時間以上、業務別教育が10時間以上となってます。ここは変わりませんが、5号はこの教育とは別に『ダンジョン講習』というものを20時間以上受けなければなりません。これは生存確率を上げるために行われるもので、『ダンジョンウォーカー』で行われる講習に参加するか、『A級ライセンス』取得の『ダンジョンウォーカー』に講習を行ってもらうかの2種類があります。」
ここで、『A級ライセンス』と書かれた顔写真と氏名、QRコードが書かれたカードを拡大した映像をプロジェクターに映し出した。
「『A級ライセンス』はダンジョンに関する知識、戦闘系と鑑定系のスキルそれとL型ダンジョンに200時間以上、Q型ダンジョンに300時間以上潜ることが最低条件となっております。」
プロジェクターの画像を『B級ライセンス』に変更して話を続ける。
「これは、『B級ライセンス』です。このライセンスは『ダンジョン講習』後に発行されます。このライセンスにはスキル、武器、ダンジョン経歴が記載されますので、ダンジョンに潜った経歴のある者は携帯が義務となっています。ICチップの読み取りも可能ですが、QRコードを読み取ることにより誰でも確認可能となっています。ここまでで質問はありますか?」
今回は自ら手を挙げて質問を行う。
「よろしいでしょうか」
先ほどと同じく、手で促される。
「無知で申し訳ないのですが、L型ダンジョンとQ型ダンジョンって何ですか?」
質問しながら周りを見ると、同じように思っていたのか佐藤さんの話を聞き洩らさないように姿勢を正していた。
「L型、Q型ダンジョンですが、
質問が来ることを想定していたのか、それぞれの説明に合わせてボディーカメラで撮ったと思われる映像を流していく。
「この映像を見てもわかるようにQ型ダンジョンには人が住んでます。それが虚像か異世界なのかは、まだわかっていません。ただ言えることは彼らは生きてます。横暴な態度を取れば敵対します。日本政府が民間に開放するのに及び腰になっていたのは、Q型ダンジョンが発見されたからだといわれています」
流されている映像には、市場で買い物をする人たち、走り回る子供たち、槍を持って巡回する兵士、闘技場で戦う男たち、モンスターと戦う男たちが映し出される。
地球でもありえそうな映像もあるが、『ダンジョンウォーカー』と思われる周りと違う服装をしている人が移ることと、獣人と思われる人が主に生活している風景が地球ではないと思わせた。
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