第11話一生懸命
今日は彼女の命日墓の前で花束を持って大雨の中背広を着てる僕はずぶ濡れになりながらずっとその墓石の前に立っていた。彼女の手料理、海へ行ったこと様々な思い出が脳裏をよぎりすぐに日が沈み夜になろうとしていた。夕焼けか。雨が上がり日が沈むのを見て初詣を思い出す。彼女は、はあはあ、寒いね。神社参拝で沢山いい思い出を作ろうねと約束したことだ。近くの焼き芋屋でほかほかになった芋をカイロの代わりに温まってる。彼女の声がまた浮かぶ。君は何を祈ったの?僕は出世したお金持ちになって、お前を幸せにする。翌年、彼女は病を患い。僕は事業に失敗し治療費を捻出したが中途半端な治療で、彼女は亡くなった。
涙が止まらない。神様どうして僕にこんな仕打ちを、ずっと真面目に生きてきたじゃないか。なんでこんなに心が痛み涙が止まらないんだ。苦しいよ。どこにいるんだお前。車の中で一晩過ごし朝が来た。霧が立ちこみ僕はまた墓石へ。そうすると彼女の幻想が浮かび、声がするお馬鹿さん早く新しい彼女作りなさいよね。と言って消えた。
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